学校法人SEiRYO学園 習志野台幼稚園 インタビュー

世界へ羽ばたけ!五感を刺激する多彩な教育スタイル「習志野台幼稚園」

北習志野の静かな住宅街にある「学校法人SEiRYO学園 習志野台幼稚園」は、円形のカラフルな園舎が目を引く私立幼稚園。1966(昭和41)年からおよそ50年の歴史を歩んできた一方で、ネイティブ講師による英語レッスンやイタリア発祥のアート教育などを柔軟に取り入れ、子どもたちの好奇心や創造力を育む教育を実践している。理事長代行を務める、いぬかい良成先生は「子どもは子どもの世界で生きている」という持論で教育を考えている。自らの視点で幼児教育を紐解き、著書の出版もしている。世界中の教育を視察してきたいぬかい先生に、「習志野台幼稚園」ならではの活動や北習志野の子育て環境について語ってもらった。

 

キッズデザイン賞受賞の園舎
キッズデザイン賞受賞の園舎

英語やアートに日常的に触れられる環境を

――まずは、「習志野台幼稚園」の沿革・概要をお聞かせください。

当園は1966(昭和41)年に私の祖父が設立し、今年で50周年を迎えました。園児数は、3~5歳児クラスが計400名で、このほか、2歳児と1歳児親子が通う未就園児コースがあります。教育の特色は大きく3つあり、1つ目はイタリアの「レッジョエミリア・アプローチ」を取り入れていることです。乳幼児にアートを通して自発的活動を促すという教育で、世界各国の優れた教育方法を視察した結果、導入を決めました。2つ目は、世界に羽ばたく日本人を育てる「バイリンガル教育」です。姉妹園の2つの保育所を含めて、2歳児から常勤のネイティブ講師4名による英語のレッスンを週に複数回行い、日常的に外国人と触れ合える環境を作っています。3つ目は、しつけのプログラムである「態度教育」です。英語教育ももちろん大事ですが、「あいさつがきちんとできる」「履物を揃える」など、日本人らしさを大切にした教育を普段の生活の中で指導しています。

楽しく体で覚える英語
楽しく体で覚える英語

――正課活動では多彩なプログラムを展開されていますね。

“五感を刺激する7つの活動”として、先ほどの英語・しつけのほか、専門講師の指導による体操・音楽・知能あそび・アート・リトミックを取り入れています。体操は体力作りを基本に、危険を回避できる能力を養うことが目的です。園での運動のほか、近隣のスイミングクラブに通ってプロのインストラクターの指導を受けています。音楽では鼓隊に取り組み、その成果を運動会で発表します。鼓隊をお子さんに学ばせたくて当園を選んだ、そんなお母さんもいるぐらい、本格的なんです。知能あそびは、数や図形、文字などを使って、遊びの要素を取り入れながら、右脳を刺激する学習方法です。当園の仲里園長は、全国の幼稚園で知能あそびを指導している専門家でもあります。アートは、アート専門講師である「アトリエリスタ」による「レッジョエミリア・アプローチ」を実践しています。絵や工作のテーマを講師が提供するのではなく、子どもたちに決めてもらい創造力を引き出していきます。リトミックは音感教育です。音の強弱に合わせて体をリズミカルに動かすことで、リズム感や音感を鍛え、小学校で必修となったダンスも学びやすくなります。

さまざまなプログラムで学ぶ子どもたち
さまざまなプログラムで学ぶ子どもたち

――アフターキンダー(課外教室)、フリッパークラブ(預かり保育)についても教えてください。

アフターキンダーは、当園のネイティブ講師が行う英語のバイリンガルクラブのほか、イングランドのプレミアムリーグでもある「アーセナル・サッカークラブ」に来てもらっています。ほかにも体操クラブ、読み書き・計算を学ぶエンピツランド、ヤマハのピアノ教室、学研プレイルームがあり、園児の約三分の一が参加しています。ほとんどのレッスンで卒園児も受け入れているので、小学生も参加していますよ。子どもたちが好きなことを発見できるようにたくさんの教室を設けているのが特徴で、英語と併せて運動系のサッカーや体操をする子など、複数の教室に参加する子も多いです。 来年、「北習志野」駅の近くに新しく学童保育を開設するので、在園児と卒園児以外の子どもたちも受け入れられる体制も作っていく予定です。

地域で一番預かり時間が長い「習志野台幼稚園」
地域で一番預かり時間が長い「習志野台幼稚園」

フリッパークラブの受け入れは、7時半から19時まで。おそらく、北習志野地域で一番長い時間受け入れていると思います。お子さんが系列保育園だった方、仕事に復帰された方などに利用していただいています。

新園舎には生きる力や好奇心を育む仕掛けが満載

――園舎が「2015年キッズデザイン賞」を受賞されています。施設や設備面の特色はどんな点ですか?

現在の園舎は4年前に建て替えられたんです。先生たちの意見を取り入れながら、元Architect Designerでもある私が自らデザインしました。設計において一番影響を受けたのは、東日本大震災です。当時、園は謝恩会を行っており、年長の児童とその親御さんのみ登園していましたが、親子が一緒にてい本当に良かったと思います。この時の経験を教訓にし、通常は裏手などの施錠されて、子ども達に認識されない場所に設置される避難階段・滑り台を、あえて園庭に向けて設置。普段は遊具として使い、いざという時には子どもたち自身で園庭に抜けるルートを降りられるようにしました。 このほか、吹き抜けのエントランスやフリースペースのホール活用、英語専門教室、屋上の庭園の芝生広場、雨の日でも活動できる体育館などが設置してあります

園庭にある大型木製遊具
園庭にある大型木製遊具

園庭には、教室兼フリースペースとして使えるキャンピングカー、アスレチックやボルダリングの要素を取り入れた3階建ての大型木製遊具があります。今、子どもたちが怪我をしないようにと、街中の公園では遊具を撤去する動きがありますが、それでは子どもの身体は育たない。そうした想いからこの大型遊具を積極的に設置しました。入園説明会でも、あえて「子どもは怪我するものです」と保護者の方にお話します。もちろん、先生が見守っていますが、年長さんはどんどんトライしますね。その中で危険も憶えていくんです。

好奇心旺盛、活発に遊ぶ子ども
好奇心旺盛、活発に遊ぶ子ども

先生と保護者にもよりよい環境を

――ホームページでは、先生にもスポットがあてられていますね。

ホームページの情報は経営・運営側からの発信がほとんどですが、受け取る側が同じ目線で見られるような情報が大事なのではと考えました。保護者にしてみたら、子どもを育てる同じ立場として、働いている先生が思っていることがわかるとすごく共感できるし、安心してお子さんを預けられるのではないでしょうか。先生方にとっても、自分の気持ちを文字化することで、日頃の実践を自身で再認識できます。実は現在のホームページは、昨年のクリスマスに先生方へのプレゼントの意味を込めて、リニューアルオープンしたものです。保護者の方には、「子どもたちの元気な様子が伝わる」とすごく喜んでもらいました。

先生と保護者の連携を大事にする環境づくり
先生と保護者の連携を大事にする環境づくり

――「北習志野」駅の駅ビルに系列の保育所「ハミングバード」がありますが、連携はいかがですか。

「ハミングバード」は4年前、当園のサテライトとして開園しました。朝、保護者が駅でお子さんを預けたら、「ハミングバード」から「習志野台幼稚園」までバスで送り届け、お子さんをお預かりするんです。ハミングバードは20時まで開園しているので、19時までにお迎えに来れない方は当園から子どもたちを送り届け、「ハミングバード」で保護者がピックアップするというシステムとしました。保護者が当園の方針や活動をよく理解してくれるので、「ハミングバード」の卒園児の9割近くはそのまま当園に上がってきますね。職員同士の連携もよく、園長会議などを通して保護者と園児の情報を共有し合い、対応しています。もちろん、当園のネイティブ講師による英語レッスンも行っています。

生活しやすく子育て世帯が安心の街

「こどもアートフェスタ2016」で制作されたオブジェ
「こどもアートフェスタ2016」で制作されたオブジェ

――地域や保護者との関わりを聞かせてください。

今年の8月、「ニューヨークのこども美術館」とコラボし、船橋市内の子どもたちを対象に「こどもアートフェスタ2016」を開催しました。同美術館のデザイナーとコロンビア大学の学生たちが、子どもたちが触って遊べるオブジェを制作したほか、親子で参加できるワークショップなどを開催し、数社のTVや紙面媒体など多数の取材を受け、4日間で約1,000人が来場しました。

イベントのほか、私が主宰する「日本ペアレンティング」では地域のお母さんたちを対象にした子育てセミナーを、当園だけでなく都内でも開催しています。実は子どもは昔も今もそれほど変わっていません。しかし、子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しました。親は本来、子どもたちを守るはずの存在なのに、親自身の心が満たされず、整っていない方が増えてきています。まずはお母さんたちの心が整うようにと、こうしたセミナーを開催しています。

保護者向けには、お子さんと一緒に参加できるイベントがたくさんあります。母の日・父の日に花を贈るためのフラワーアレンジメント教室、世界でたったひとつの本作り、味噌作り体験など。土曜日開催なので、大勢の保護者が参加します。なかでも、一番人気なのが親子塾です。ダチョウの卵焼き作りやダンゴ虫レースなど、動植物をメインにいろいろな企画で実施しています。

多彩な教育スタイルの「習志野台幼稚園」
多彩な教育スタイルの「習志野台幼稚園」

――最後に、北習志野の魅力や子育て環境のよさを教えてください。

「北習志野」駅は東葉高速線と新京成線が交差しているので、東京方面へも千葉方面へも一本でアクセスでき、通勤しやすい環境です。24時間営業のスーパーがあり、商店街には専門店がたくさんある。郵便局や市役所の支所もあるし、大きな街ではありませんが、ここで完結できるぐらい子育て環境には適したエリアだと思いますよ。 また各学校が多く、当学園の運営する学童保育「KOSO Living Lab.」や公園もたくさんあって、自然も残っていますし、ちょっと足を延ばせば、人気の「アンデルセン公園」もありますよ。近くの「船橋アリーナ」では、保護者が何千人も集まる当園の運動会を開催しています。北習志野は船橋の中では新興の街といえ、子育て世帯が多いので、公園で同じママ世代から話しかけられるような場面も多いのではないでしょうか。

習志野台幼稚園
習志野台幼稚園

学校法人SEiRYO学園 習志野台幼稚園

理事長代行 いぬかい良成 先生
所在地 :千葉県船橋市習志野台2-59-22
TEL :047-466-2151
URL:http://www.narashinodai.ed.jp/
※この情報は2016(平成28)年9月時点のものです。