NPO法人おやこカフェ幕張 代表 佐藤紘孝さん インタビュー

パパと子どもたちが主役のまちづくりを行う「おやこカフェ幕張」の取り組み/NPO法人おやこカフェ幕張 代表 佐藤紘孝さん

JR総武線や京成電鉄などの鉄道や、京葉道路などの幹線道路により都心や県内各地へのアクセスが便利な幕張。休日には近隣でショッピングやレジャーも気軽に楽しめるとあってファミリー世代にも人気が高い。そんな自然豊かな街の一画に、「おやこカフェ幕張」のカフェ兼オフィスがある。代表を務める佐藤紘孝(さとうひろたか)さんは、こちらのオフィスで設計事務所を営みながら、「おやこカフェ幕張」を運営している。「男性にもっと子育てを楽しんで欲しい」との思いでフットサルや多くのイベントを企画し、子育て世代の父親に向けてメッセージを送り続けている。

NPO法人「おやこカフェ幕張」 代表 佐藤紘孝さん
NPO法人「おやこカフェ幕張」 代表 佐藤紘孝さん

――「おやこカフェ幕張」の成り立ちについて教えて下さい

佐藤さん:「おやこカフェ」は、木の椅子作りやフラワーアレンジメントなど、親子で参加できるワークショップを企画・運営するNPO法人です。法人を立ち上げる前から、私は設計事務所を営んでいます。立ち上げ当時、私は船橋市からこちらの街に引っ越してきたばかりで、年中だった私の長男と一緒にできるサッカーチームを探していました。もともと、私はここで子どもを連れて親子で交流できる居場所を作ろうと考えていたのですが、サッカーチームが無かったこともあって、2009(平成21)年にNPO法人を設立し、フットサルやワークショップの活動をスタートさせました。

おやこでフットサル
おやこでフットサル

――なぜ“カフェ”なのでしょう?

佐藤さん:NPO法人を立ち上げた頃、「マクスタ」という地域ブログを利用していたのですが、そのブログで自家焙煎のコーヒーを趣味でしている会社員の方とお友達になりました。その方と交流を深めるうちに、「いつか一緒にカフェでもやりたいね!」なんて話をしていました。そしてちょうど私が、元々お寿司屋さんだった空き店舗をリノベーションして設計事務所を始めた頃に、その方が会社を辞めてカフェを開こうと思っているということを聞き、それならうちの事務所を使っていいですよ!とお声がけさせて頂き、カフェもオープンすることになりました。

おやこカフェ幕張
おやこカフェ幕張

――地域の方も運営のサポートしてくださっているとお聞きしました

佐藤さん:現在は会員のほか、私たちの趣旨を理解してくださる地域の協力者の皆さんも、サポーターとして運営を支えてくださっていて、40人余りが活動に参加しています。当初週1回のオープンだったカフェも、スタッフやサポーターの皆さんの協力によって毎日オープンしています。先日は、親子で木の椅子を作るワークショップを行いまして、千葉市内に住む4歳から6歳までの子どもたちと親御さんが参加しました。建築事務所の社長さんの指導で、千葉県産のスギの板木を組み合わせて、トンカチと釘で子どもが座る事ができる椅子を作りました。簡単な作業ではありませんでしたが、親子のチームワークで完成にこぎつけて、みんな笑顔でいっぱいでした。

また、もっと男性に子育てに興味を持って頂きたいと思い、父の日に千葉市の大型商業施設内で子育て中のパパ達が、集まった子どもたちに持ち寄った絵本の読み聞かせをするイベントを行いまして、とても盛況でした。普段仕事で忙しいパパ達も、いつもと違った形で子育てに参加することができて楽しそうでした。今後もこのような活動は続けていきたいと思っています。

おやこカフェ幕張に参加する親子
おやこカフェ幕張に参加する親子

――「幕張こどものまちプロジェクト」について教えてください

佐藤さん:「幕張こどものまちプロジェクト」は、“パパとこどもたちが主役のまちづくり”がコンセプトで、幕張・幕張西・幕張本郷・海浜幕張の各地区で、こどものまちを作ろうというプロジェクトです。「おやこでフットサル」、「パパトーーク!」、「マクハリプレーパーク」の3つの活動が柱となっています。2011(平成23)年に千葉市花見川区の助成金を受けて始まり、2013(平成25)年には地域活性化支援事業として採択されました。

プロジェクトの主軸のイベントになる「おやこでフットサル」は、毎週金曜日の18時くらいから21時まで「千葉市立西の谷小学校」の体育館で開催しており、他学年の友達や親子で一緒に参加できます。18時から19時は、小さい子と親御さんが一緒になってフットサルを楽しんでいます。19時からは小学生以上の子達が集まってフットサルを楽しんでいます。フットサルを楽しむのはもちろんですが、お友達に会いたくて来ている子も多いですね。

他地域でも活動に参加できる
他地域でも活動に参加できる

「パパトーーク!」は、普段交流することが少ない事業主のパパ達が集まって、おつまみを作って食べて飲んで、街づくりについて考えるイベントです。毎月第3木曜日の19時から21時に「幕張本郷公民館」で開催しています。
「マクハリプレーパーク」は、「一本松公園」で開催している居場所づくりです。「自分の責任で自由に遊ぶ」ことをモットーに、子どもたちは想像力で工夫して自由に遊んでいます。大人たちが見守る中、「ケガと弁当は自分持ち」を合言葉に、子どもたちが主体性をもちながら遊ぶことを重視しています。こちらは、毎月第3木曜日の15時から17時に開催しています。「マクハリプレーパーク」は毎回50人くらいの子どもたちが集まるイベントなのですが、年に2回大きな規模のイベントを行っているのも特徴です。テレビ番組などでも有名な「逃走中」を「マクハリプレーパーク」でも行いまして、パパと学校の先生に「ハンター」になって頂いて「一本松公園」を使って行いました。また去年は、新潟県南魚沼市からお呼びした、「コシヒカリぬか釜炊き出し隊」による実演も行いました。どちらもとても盛り上がりましたし、子どもたちはとても楽しそうでした。
パパ達が子育てを楽しめるのは期間限定であっという間ですし、子どもが小さい時の楽しかった思い出はいつまでも心に残るものなので、父親であることをイベントを通して楽しんでほしいと思っています。どのイベントも幕張本郷の子どもたちや親御さんはもちろん、他地域の方でも参加自由ですので、気軽にお越し頂ければと思います。

一本松公園
一本松公園

――今後の活動予定について教えて下さい

佐藤さん:現在この街には消防団がありませんので、この地区に住んでいる市議会議員の方とお話を進めていまして、来年度には地域の消防団を作ろうと考えています。消火活動を行う為、地域の安全の為ということもちろんありますが、ここには商店会がないので事業主同士が繋がるということがあまりない地区でもあります。
そこで消防団の活動を通して地域に新しい繋がりが生まれ、そこから活性化される事もあるのではないかと考えています。父親が変われば社会も変わるのでは?と私は思います。

――幕張本郷の街の魅力についてお聞かせください

佐藤さん:幕張本郷は、子育て世代が数多く住む場所で、子どもの数が増えている活気溢れる街です。近くには大型商業施設があり、ショッピングも便利です。駅のロータリー近くにあるお店は美味しいお店が多いですよ。あと、パン屋さんの「エレファンテ」はおすすめです。
ここは公園も多く、閑静で美しい街であるのに加え交通量も多くないので、子どもたちが安心して通学したり遊んだりできると思います。また、子育て世代に対する受け入れ態勢も万全ですので、是非幕張本郷に来てほしいと思います。
歴史のある「子守神社」では毎年お祭りがあってお神輿を担ぐのですが、この土地にずっと住んでいる地域の人達と新しい人達が交流するきっかけにもなっていますし、とても盛り上がるお祭りなので是非参加してほしいです。ママはもちろん、パパにも一緒になって幕張本郷で子育てを思いっきり楽しんでいただけたら嬉しいです。

「こども神輿」のお祭りの様子
「こども神輿」のお祭りの様子

おやこカフェ幕張
おやこカフェ幕張

NPO法人「おやこカフェ幕張」

代表 佐藤紘孝さん
所在地:千葉県千葉市花見川区武石町1-560
TEL:043-216-3471
URL:https://ja-jp.facebook.com/oyaco.cafe
※この情報は2017(平成29)年2月時点のものです。