「松戸駅周辺まちづくり委員会」委員 青柳洋一さんインタビュー

行政と市民が力を合わせて住みよい街の実現を目指す「松戸駅周辺まちづくり委員会」

松戸市は、千葉県北西部の東葛地域に位置する都市で西部は江戸川の沖積平野、東部は下総台地が広がる。東京都に隣接し6路線23駅ある充実した公共交通により都心や各方面へのアクセスは良好で、都心へ通勤・通学する人も多い。昭和30年代より長年首都圏の生活都市、千葉県の中心的商業都市として都市基盤整備に力を入れてきた同市は、都市機能の更新や商業・業務面のブラッシュアップなど、近年新たな動きを加速させているという。今回は「松戸駅周辺まちづくり委員会」の委員を務める松戸市役所街づくり部の青柳洋一部長に話を伺った。

“にぎわい”と“やすらぎ”を感じる街の実現

江戸川から松戸を望む
江戸川から松戸を望む

――「松戸駅周辺まちづくり委員会」発足の経緯について教えてください。

青柳さん:松戸市は、高度経済成長期に急激な人口増加に直面しまして、一年間に2万人のペースで人口が増えた時期もありました。商業・業務・文化の中心地として、首都圏の生活都市として発展してきた街です。6路線23駅ある充実した公共交通と、緑や河川などの水辺空間、もともと水戸街道の宿場町であった経緯から歴史資源が豊富であることが松戸市の特徴です。 そこで市ではこのような街の魅力を生かして発展し続けていくためには、街自体の潜在的なポテンシャルを最大限に生かした街づくりを行う必要があると、考えました。さらに、市内の公共施設が更新時期を迎えていた事も要因となり、市民のみなさんや学識経験者などのご意見を反映し効率的なまちづくりを進めるための調査・審議を行う組織として、2014(平成26)年に「松戸駅周辺まちづくり委員会」が発足しました。

――「松戸駅周辺まちづくり委員会」の構成について教えて下さい。

青柳さん:委員会の構成につきましては、大きく分けて4つに分かれています。委員会は学識経験者6名、関係団体5名、関係機関2名、松戸市職員2名の合計15名のメンバーで構成されています。人選につきましては、街の将来像についてさまざまな側面から話し合えるように幅広い分野の方々からご協力をいただいています。

「松戸駅周辺まちづくり委員会」委員の青柳さん
「松戸駅周辺まちづくり委員会」委員の青柳さん

まちづくりの専門家だけではなく、宇宙飛行士の山崎直子さんや著名な建築家、マーケティング関連企業、子育てなどの各有識者、地元の商工会議所、県の土木事務所などさまざまです。

――「松戸駅周辺まちづくり委員会」の目標は何でしょうか。

青柳さん:松戸駅周辺地区が抱える課題や長期的な展望を踏まえて、本市の中心地である松戸駅周辺地区にふさわしい“にぎわい”と“やすらぎ”を感じる街の実現を目指したいと思っています。そのために、街づくりの機運が高まるように、街づくりに情熱を持って取り組んでいく人の輪を広げていくことが今後の課題であると考えています。「街の魅力を高めていきたい」、「街づくりに自分たちも参加したい」、という声を市民のみなさんからもたくさんいただいています。今後も行政と市民の皆さんが力を合わせて街づくりをしていきたいと考えています。

――これまでの委員会ではどのような議題が挙げられてきているのでしょうか?現実プランまで進んできたことはありますか?

青柳さん:これまでの委員会は、松戸市長に「松戸駅周辺まちづくり基本構想(案)」を提言することを主な議題としてきました。これにより市が「松戸駅周辺まちづくり基本構想」を策定したことは大きな成果でした。この基本構想に位置づけられている具体的な取り組みとして、松戸駅西口デッキで、エレベーターやエスカレーターを設置するバリアフリー整備が開始されたことは成果のひとつと言えます。

「松戸」駅西口デッキ整備イメージ
「松戸」駅西口デッキ整備イメージ

また、「松戸」駅の東側には、小高い台地になっている3ヘクタールほどの広大な国有地があります。そこを「新拠点ゾーン」と位置づけ、開発をして新なランドマークとなる多機能拠点づくりを進めていく考えです。市では現在、この国有地の取得に向けて国と協議を行っていまして、委員会では取得後の活用について検討していく予定になっています。

「新拠点ゾーン」にある松戸中央公園
「新拠点ゾーン」にある松戸中央公園

――今、もっとも実現に向けて取り組んでいるもの、最近実現したものなどがあれば教えて下さい。

青柳さん:最近実現したものでは「上野東京ライン」の開通です。今まで上野止まりだったJR常磐線が「東京」駅、「品川」駅までつながるようになり、都心へのアクセスが格段に向上しました。また、2017年度には外環道路の千葉県区間が完成しまして、松戸市で初の高速道路インターチェンジができる予定です。

国の重要文化財の「戸定邸」
国の重要文化財の「戸定邸」

また、「戸定が丘歴史公園」は、園内の「戸定邸」が国の重要文化財になっていまして、庭園も国の名勝指定を受けました。今後は庭園や駐車場を整備して、市を代表する魅力溢れる公園にリニューアルしていきたいと考えています。

――これまでの取り組みで、特に地域が盛り上がった、効果的だったことを教えてください。

青柳さん:市の中心部に「21世紀の森と広場」という谷津の美しく懐かしい里山風景を保全した50ヘクタールの広大な公園があります。ここで毎年開催する「ドコでもシアター」というイベントが2016(平成28)年で5年になり13回目の開催を迎えまして、大変好評です。園内の四季折々の魅力的な風景の中で、音楽演奏やさまざまなパフォーマンスで、自然風景と芸術の融合による素敵な演出だとご好評をいただいております。

「ドコでもシアター」の様子
「ドコでもシアター」の様子

また、2016(平成28)年10月には、「モリヒロフェスタ」をこの公園で開催しまして、地元や全国の有名ラーメン店が一同に集まり味わうことができる「ラーメンサミット」や地場野菜の販売やキッチンカーが約50店舗出店する「松戸集まるしぇ」、その他「モリヒロサンバ」や「モリヒロ音楽祭」などたくさんのイベントを開催し、多くの人で賑わいました。松戸市の食と文化の良さを、市内外の人たちにもっと知ってもらうために、今後もこのようなイベント開催は続けていきたいですね。

やさシティ、まつど

――最後に松戸市の魅力について教えてください。

青柳さん:松戸市は、充実した交通網、緑や河川などの水辺空間、歴史資源が豊富な街です。また各分野で活躍されている個性や才能に溢れる方々が多くお住まいいただいている街でもあります。これは松戸市の住環境の良さを評価していただいている表れだと思います。

ふれあい松戸川(江戸川堤防交差点付近)
ふれあい松戸川(江戸川堤防交差点付近)

松戸市は、「共働き子育てしやすいランキング」でも県下1位の評価を受けるなど、子育て世代を支援する制度や医療体制の充実、防犯などのセキュリティ対策など、住む人に優しい街づくりを目指しています。行政と住民が連携をしてスピード感を持って住環境の向上に取り組んでいる活気のある街です。今までお話をしてきましたように、その時代に合った制度をつくることに対して積極的で、常に変化する世の中に対してチャレンジできる土壌が住む人にも行政にもある街であるということを、市民のみなさまには感じ取っていただければと思います。市のスローガンは「やさシティ、まつど」です。住む人に優しい街、この街に住みたいと言っていただける方が増えるように今後も努力していきたいと思います。松戸市にぜひお越しください。

行政と市民が力を合わせて住みよい街の実現を目指す「松戸駅周辺まちづくり委員会」
行政と市民が力を合わせて住みよい街の実現を目指す「松戸駅周辺まちづくり委員会」

松戸駅周辺まちづくり委員会

委員 青柳洋一さん
所在地:千葉県松戸市竹ケ花136-2 竹ケ花別館4F
TEL:047-366-1111(松戸市役所代表)
URL:http://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/organization/machidukuribu/shigaichi.html
※この情報は2016(平成28)年10月時点のものです。