「おおたかの森こども図書館」 館長インタビュー

“こども”に特化した蔵書が特徴の「おおたかの森子ども図書館」

 千葉県流山市おおたかの森は、近年街の開発が急ピッチで進み、“都心に一番近い緑の街”として緑が多く残される街並みが大変美しい街である。つくばエクスプレスで「流山おおたかの森」駅まで都心から約30分とアクセスの良さもこの街の人気の理由だ。 2015(平成27)年4月開校の「おおたかの森小・中学校」の併設施設である「流山市おおたかの森センター」の中には「どんぐり学童クラブ」と「おおたかの森こども図書館」が置かれ、子育て施設が集約されている。 「おおたかの森こども図書館」は“こども”に特化した蔵書が特徴の地域の図書館で、情報発信の場や地域交流の場として多くの人に親しまれている。通常の貸出業務以外にも「おはなし会」やイベントなどを企画・開催しているという同施設。今回は館長の種山さんと松居さんに施設の特色や楽しみ方、流山おおたかの森エリアの魅力などについてお話を伺った。

子育て世代が多い地域ならではの図書館づくり

小中学校や公共コミュニティ施設に併設する「おおたかの森子ども図書館」
小中学校や公共コミュニティ施設に併設する「おおたかの森子ども図書館」

――2015(平成27)年4月にオープンした新しい図書館ですね。まず施設の概要について教えてください。

種山さん:「おおたかの森こども図書館」は、「おおたかの森小・中学校」敷地内に併設されただれもが利用できる図書館です。一般的な図書館との違いは、所蔵の8~9割が児童書で占めているところです。今、私たちがいる「えほんのひろば」は、ご覧の通り子どもたちが座ってじっくり絵本を楽しめる場所でたくさんの絵本がありますし、小・中学生を対象にした「児童書」やお子様連れのお母さんを対象にした子育て関連本がある「一般図書」など館内では約9000冊強を所蔵している“こども”に特化した図書館になります。

子どもたちが座って絵本を楽しめる「えほんのひろば」
子どもたちが座って絵本を楽しめる「えほんのひろば」

――「おおたかの森小・中学校」の2階部分に設けられているのですね。

種山さん:はい。「おおたかの森こども図書館」の隣が学校図書館になっていまして、学校の子どもが地域の図書館と身近に触れ合え、一般市民の方と交流ができるように、学校と図書館の行き来が可能なつくりになっています。 私たちは子ども達がここで安心して本を読んだり遊んだりと常日頃から気軽に来ることができる環境づくりを目指しています。校内には安全面から一般の方は入ることができませんので、来館される方には1F地域事務室で入館証をお渡ししています。大きな窓からたくさんの光が注ぐ開放感あふれる「おおたかの森こども図書館」で、ご家族やお友達と一緒にたくさんの本と出会い、楽しんで頂ければと思います。

たっぷりと光が射し込み開放感あふれる館内
たっぷりと光が射し込み開放感あふれる館内

――利用されるのは、どのような方が多いでしょうか。

種山さん:一番多いのは、30代の女性、赤ちゃんがいらっしゃるお母さんですね。当館では、赤ちゃん向けの本がよく貸し出されています。次に利用が多いのは小学校低学年くらいの子どもたちですね。休みの日に遊びに来て本を読んでいったり借りていったりしています。貸し出し数は1日あたり100冊から150冊くらい、来館者数は200人から300人くらいで、開館当初から比べると利用者はとても増えてきています。

松居さん:小さなお子さんを連れて来館するお父さんお母さんが多いですね。また、この図書館では、本の貸し出しをせずにこの広場で本を読んでお昼になったら帰っていくという利用者が多いのも特徴です。家族で休日のお散歩コースの一つとして利用されているみたいです。

カウンターでは検索機も利用できる
カウンターでは検索機も利用できる

――どのような本が人気ですか?

松居さん:0,1,2歳くらい対象の本では、「しろくまちゃんのほっとけーき」が人気です。男の子には車や電車が出ているものに人気がありますね。本に車や電車が登場すると「でんしゃ!くるま!」ってとても喜んでいますよ!「ぐりとぐら」は読み聞かせをするお母さんが多く借りられます。全般に文字がただ並んでいる本よりも、間にクイズや、なぞかけが入っているものや挿絵に遊びがあるものが好まれるようです。

夏休み前になると工作の本や自由研究の本を増やして欲しいというお声を多く頂きます。大人向けの本を増やして欲しいというお声も多いですね。雑誌のバックナンバーや子ども向けの本なども蔵書を増やすように努めていきたいと思います。

利用者に人気の絵本
利用者に人気の絵本

種山さん:赤ちゃん向けの本は、日によっては棚にある本がほとんど貸し出されてしまうこともありますので、その時に来館された方からはもっと所蔵を増やして欲しいとの声を頂いております。「流山市立中央図書館」に蔵書の要望をだしたり分館から本を取り寄せたりして蔵書を増やして、より多くのみなさんに楽しんでいただける図書館を目指したいと思っています。

イベントを通じて図書館をもっと身近に

「おはなし会」の様子
「おはなし会」の様子

――「おはなし会」なども開催されているようですね。

種山さん:「おおたかの森こども図書館」では、乳幼児や小学生を対象にした絵本や紙芝居、手遊びなどを取り入れた「おはなし会」を行っています。毎週金曜日(※第4週目は除く)に幼児向けの「よつばぐみ おはなし会」 を10時30分から、毎月第4土曜日に小学生向けの「ふくろうぐみ おはなし会」を14時から行っています。時間はそれぞれ、30分程度で事前申し込み不要となっています。多い時には20組以上の方が参加する人気のイベントです。

松居さん:「おおたかの森こども図書館」ではイベントを企画・開催していまして、この建物1Fにある「おおたかの森センター」を使って画用紙を切って貼ってキャンドルランプをつくる工作教室「クリスマスランプをつくろう!」や「流山市立木の図書館」との共催で赤ちゃんと手を使って会話をする育児法「ベビーサイン」を体験する「赤ちゃんと一緒にベビーサイン」などを行いました。予約でいっぱいになるイベントも多く、参加者の皆さんからはとても好評でした。

「赤ちゃんと一緒にベビーサイン」の様子
「赤ちゃんと一緒にベビーサイン」の様子

――併設する小・中学校と「こども図書館」の教育活動の連携について教えて下さい。

種山さん:今年2月には、私たち職員が学校の教室に伺って、オススメの本を紹介する「ブックトーク」を行いました。子どもたちが様々な本に触れ合うきっかけになったみたいで大変好評でした。また、学校の先生を対象に社会や理科、美術などの授業に使う本を貸し出しする「団体貸し出し」も行っています。先日は遠足に行く為に筑波山について調べる授業を行うとのことで、私たちが各館に掛け合って筑波山に関する本を集め学校に貸し出しをしました。当館は小・中学校と資料の支援という形でも連携を取っています。その他の連携は、当館では子ども達の学習に役立つよう、土・日・祝日のみ閲覧スペースの一部を、学習席として開放しています。毎回たくさんの子どもたちの利用があります。

館長の種山さんと松居さん
館長の種山さんと松居さん

松居さん:ブックトークで、子どもたちが少しでも本が読みたくなるようになれば良いなあと思います。

種山さん:今後もいろいろな所に私たちが伺って本の読み聞かせや本の紹介をして、地域同士のつながりの助けになれば良いと思いますし、今後も小・中学校と連携をしていきたいと思いますので、子どもたちには図書館をもっと身近に感じて頂けたら良いですね。

子育て世代に優しい街、おおたかの森

流山おおたかの森南口公園
流山おおたかの森南口公園

――流山おおたかの森の街の特色を教えてください。

種山さん:「流山おおたかの森S・C」があって、この街だけで何でも揃うとても便利なところが魅力です。S・C前にある「流山おおたかの森駅南口公園」は、子どもたちがボール遊びをのびのびとしていたり、自転車遊びをしていたりと憩いの場になっているのも良いですね。つくばエクスプレスで都心まで30分かからないでアクセスできるのも便利だと思います。この街のコンセプトのとおり“都心に一番近い緑の街”で美しくて住みやすいところが魅力です。家族みんなで流山おおたかの森エリアに遊びに来て欲しいです。お待ちしています。

松居さん:家族の距離がとても近いのが魅力ではないでしょうか。図書館にも家族揃って来館をして、たくさん本を持って楽しそうに帰る姿をよく見かけます。家族みんなで仲良く子育てできる、子育て世代に特化した街づくりがとても良いと思います。緑が多く公園も多いので、自然環境に子どもたちが身近に触れることができるのも良いですね。図書館ではこれからも「おはなし会」や楽しいイベントを企画していきますので、こちらに来られた際はぜひ参加してみてください。

流山市立おおたかの森子ども図書館 種山さんと松居さん
流山市立おおたかの森子ども図書館 種山さんと松居さん

おおたかの森こども図書館

館長 種山妃登美さん
松居春菜さん
所在地 :千葉県流山市市野谷621-1
電話番号:04-7159-7041
URL:http://www.subaru-shoten.co.jp/tosho/kodomo/
※この情報は2017(平成29)年5月時点のものです。