駅長 須藤さんインタビュー

進化を続ける「鎌ケ谷」エリア/東武アーバンパークライン「新鎌ケ谷」駅(千葉県)

千葉県鎌ケ谷市は、元々は畑や梨園が広がる土地でしたが、近年、鎌ケ谷市の新市街地として開発が進められ、「イオン鎌ヶ谷ショッピングセンター」や「アクロスモール新鎌ヶ谷」などの大型店舗も増えてきた「新鎌ケ谷」駅周辺。その中で、交通アクセスの要でもある東武アーバンパークライン「新鎌ケ谷」駅の駅長さんに、開発状況や鎌ケ谷エリアについてお話を伺いました。

東武アーバンパークライン「新鎌ケ谷」駅 駅長 須藤さん
東武アーバンパークライン「新鎌ケ谷」駅 駅長 須藤さん

進化を続ける鎌ケ谷エリアの開発の歴史とこれから

――ダイヤ改正によりアーバンパークライン及び新鎌ケ谷駅がどのように便利になるか教えて下さい

ダイヤ改正で更に便利になる交通アクセス
ダイヤ改正で更に便利になる交通アクセス

須藤さん:2020(令和2)年3月14日のダイヤ改正で、東武アーバンパークラインは全線における急行運転を開始し、所要時間が減少したことや、都心からの他社線最終列車に接続できるよう平日最終列車の大幅な繰り下げを行いました。

また着席通勤のニーズに応えるため、特急アーバンパークライナーの運転区間の拡大しています。「新鎌ケ谷」駅は、ダイヤ改正の急行運転における急行停車駅であるため、柏、船橋どちらの方面へのアクセスも便利となります。また最終列車に関しても、北総鉄道の最終列車から接続できるよう繰り下げたため、都心からのお帰りも便利になっています。

――鎌ケ谷エリアを中心としたアーバンパークライン沿線の鉄道開発の歴史と、アクセス利便性の発展について教えて下さい。

東武アーバンパークライン「新鎌ヶ谷」駅
東武アーバンパークライン「新鎌ヶ谷」駅

須藤さん:「鎌ケ谷」駅は、1923(大正12)年12月27日に北総鉄道の駅として開業しました。その後北総鉄道は1929(昭和4)年11月25日総武鉄道に社名変更し、1944(昭和19)年3月1日東武鉄道野田線と現在の名称となっております。

東武アーバンパークラインは、路線愛称名として2014(平成26)年4月から導入されています。野田の醤油を東北方面へ輸送するために栄えた路線でしたが、沿線の宅地化が進み都市型路線としてその役割が変化しています。鎌ケ谷市内を例にすると昭和50年代に入り、分譲地および建売住宅の主力物件として東武鎌ケ谷分譲住宅の開発をあげられます。26万㎡にも及ぶ大規模な分譲地の造成でした。

一方、「新鎌ケ谷」駅は1989(平成元)年11月28日に、現在の駅の場所に新鎌ケ谷信号場として設置され、1999(平成11)年11月25日のダイヤ改正に合わせて「新鎌ケ谷」駅として開業しました。同駅に隣接して、北総開発鉄道(現在の北総鉄道)、新京成電鉄の「新鎌ケ谷」駅が既に開業しており、乗り換え駅として利便性の向上が図られることになりました。

――時代の変遷とともに駅の利用者層や数に変化はありますでしょうか?

駅利用者層の変化について語る須藤さん
駅利用者層の変化について語る須藤さん

須藤さん:新鎌ケ谷駅の乗降人員(1年度の1日平均)は2008年度が32,139人、2013年度が38,525人、2018年度が41,006人と増え続けています。ジャンクション駅であり、通勤、通学または成田空港へのアクセスも良いことから多くのお客様にご利用いただいております。

――鎌ケ谷エリアにはどのような特徴・魅力があると感じられますか?

須藤さん:市内には、東武アーバンパークライン・新京成線・北総線・成田スカイアクセス線の各鉄道と道路網が発達しており、都心から25キロメートル圏内にあることから、首都近郊の住宅都市として発展しております。

梨街道沿いにある果物農家「田中園」
梨街道沿いにある果物農家「田中園」

鎌ケ谷市は、市制記念公園、貝柄山公園等の緑豊かな公園があり、市民の皆様の憩いの場になっております。農産物では梨の名産地としても全国にその名が知られており、果樹園は観光農園として県内外から人気を呼んでいます。

また、プロ野球の北海道日本ハムファイターズのファームの拠点として、選手の育成、練習、イースタンリーグの公式戦が行われる「ファイターズタウン鎌ケ谷」は、野球ファンの人気スポットとなっております。ちなみに、「鎌ケ谷」駅と「新鎌ケ谷」駅の発車メロディは応援歌である「ファイターズ賛歌」を使用しているんですよ。

――鎌ケ谷へ移住を検討されている方へのメッセージがあれば教えて下さい。

須藤さん:ダイヤ改正で、最終列車の繰り下げなど、都心通勤圏としての魅力を高めたほか、「新鎌ケ谷」駅は急行も停車する駅であり、千葉県北西部への移動時間が大幅に短縮になりました。また「新鎌ケ谷」駅は当社線以外にも、北総鉄道や新京成電鉄の乗り換え駅でもあり、都心だけでなく、千葉県内の交通の便は非常に良いところですので、ぜひ一度足を運んでみてください。

東武アーバンパークライン「新鎌ケ谷」駅 駅長

須藤典之さん
※この情報は2020(令和2年)年4月時点のものです。