アーカイブ―柏の葉小学校SPECIAL INTERVIEW!

第7回: 地域とともに進化を続ける(2015/06取材)

柏の葉小学校SPECIAL INTERVIEW!
柏市立柏の葉小学校
校長 比嘉康雄先生

開校から4年目を迎えた「柏市立柏の葉小学校」。当サイトでは開校当初からインタビューをし、その取り組みや方針について追ってきた。前回(2013年6月)のインタビューから2年が経過し、環境はどのような変化を遂げているのだろうか。今回は昨年度赴任された比嘉康雄先生にお話しを伺った。

柏の葉小学校 校長比嘉康雄先生
柏の葉小学校 校長比嘉康雄先生

ー開校から4年目を迎えられました。最初は250名程の学校としてスタートしましたが、その後、児童数の推移はいかがでしょうか。

比嘉先生:2015(平成27)年6月現在で、児童数は合計529名となっております。学級数は18クラス、特別支援教室が2教室で、合計20クラスです。開校時が252名でしたので、2倍以上に増えております。また、昨年度が426名でしたので、1年間で約100名増えているという状況です。今後についても、毎年70名から100名くらいは増えていくのではないか、と予想しています。

柏の葉小学校 工事
柏の葉小学校 工事

ー児童数が急増しているということですが、学校設備についてはどんな状況でしょうか?

比嘉先生:普通学級が18クラスあると申し上げましたが、実際に現在の校舎で賄えているのは16教室で、2教室については特別教室を普通教室として使っているという状況です。いま現在、8教室を増築するということで校舎の増築工事が進んでおりまして、来年4月からは供用開始ができるかと思います。来年度からは普通教室が合計24教室になりますので、来年、再来年と増えた人数についても、十分に賄えるようになるかと思います。

柏の葉小学校
柏の葉小学校

ーもともとユニークな取り組みが多い学校として注目されていましたが、先生が2代目校長として着任された昨年から今年にかけて、新しく始めた試みなどはあるのでしょうか?

比嘉先生:私が来てからまったく新しく始めた取り組みというのは特に無いのですが、今年からさらに力を入れている、というものは幾つかあります。まず、「朝読書」ですね。

これまでは週に1回だったのですが、今年度からは火曜日から金曜日まで毎日10分間、「朝読書」の時間を日課表の中に位置づけて取り組んでいます。月曜日についても、保護者の方の協力のもとで読み聞かせを行っていますので、毎日何らかの形で、本に親しむ時間を持つようにしています。

柏の葉小学校
柏の葉小学校

比嘉先生:同様に英語活動で「イングリッシュタイム」というものがありまして、これも創立当初からずっと行われていたわけですが、この時間についても、4時間目が終わってから5分間、日課表に位置づけて行うようにしました。それまでもほぼ毎日行っていましたし、内容も大きな変化はありませんが、「よりきちんとした活動にしよう」ということで、日課に組み入れました。

柏の葉小学校 イングリッシュタイム
柏の葉小学校 イングリッシュタイム

比嘉先生:こちらの具体的な内容としては、英語でゲームをしたり、歌を歌ったりというものが主になりますが、子どもたちの既習事項とも関連させていまして、たとえば社会で習った国の名前を英語で言ってみたり、算数で習った図形の名前を英語で言ってみたり、あいさつの言葉を学んだり、ゲームをしてみたり、という具合に、その日の活動内容と結びつけながら、英語に慣れ親しんでもらうという狙いで行っています。「イングリッシュタイム」を1年生から6年生まですべての学年で毎日実施しているのは、柏市内でも本校だけかと思います。

柏の葉小学校
柏の葉小学校

ー「イングリッシュタイム」を毎日続けていることで、子どもたちの英語に対する捉え方も変わってきているという印象でしょうか?

比嘉先生:そうですね、英語に慣れ親しむ、という意味では、わりと抵抗なく、子どもたちが英語を使える、聴けるという状況にはなっているかと思います。

実は今日もたまたま、市内のALTが16名本校に来ていまして、1校時から4校時まで、すべての学級に入って、1クラスに4人が入るような形でゲームをしたり、自己紹介をしたり、という活動をしています。

柏の葉小学校
柏の葉小学校

これは学期に1回ぐらいの頻度で行われている授業なのですが、子どもたちは「イングリッシュタイム」で日頃から英語にふれているので、こうやって実際にALTと会話をすることで、モチベーションも上がっているかと思います。英語を学んでも、それをどこかで使う機会が無いと、子どもたちとしては自分がやっていることについて実感が持てないですから、良い機会かと思います。

なお、ALTは各学校に入っていますが、本校が特別に研究対象校になっていますので、こうして全員のALTに来ていただける機会があるということです。

ーその他の面でも、開校から4年が経ち、いろいろと子どもたちの変化、学習や活動の成果なども見られてきている頃かと思います。そういった面で何かお感じの部分があればお聞かせください。

比嘉先生:ひとつは、この学校は創立以来、異学年のたてわり学級で行う活動を、いろいろと行ってきました。これはもちろん「学年関係なく仲良くしていこう」という狙いがあるわけれすが、それがここに来て、かなり浸透してきていると思います。

本校は人数も増えて、比較的規模の大きな小学校になってきたわけですが、今でも学年に関係なく遊ぶ姿がよく見られますし、全校児童の仲が非常に良いんじゃないか、という実感はあります。6年生が1年生と一緒に登校してきたり、登校途中で4年生と2年生が会って一緒に来たりとか、そういう姿もよく見られます。それは私がこの学校に来て、すごく印象的に感じたことです。

柏の葉小学校
柏の葉小学校

ほかには、児童会の活動も活発だと言えるかと思います。児童会が中心になって進めている「あいさつ運動」だとか、「ふわふわ言葉を使おう」という活動も、本校の伝統のひとつになってきていると思いますね。「ふわふわ言葉」というのは、相手に言われて嬉しい言葉を使っていきましょう、というものです。

柏の葉小学校
柏の葉小学校

あいさつについては、去年は学校の正門から「街かどぷらざ」までの間を「あいさつ通り」と名づけて、フェンスにそれぞれの学級で作った標語を飾りました。今年は6年生全員と学級委員の子が、たすきをかけて、毎朝、校門の前や昇降口であいさつ運動を展開しました。こういった活動も伝統になりつつあります。もとよりあいさつのできる子がとても多い学校でしたが、開校から4年を過ぎて、新しい学校に「伝統」ができはじめていると感じます。

柏の葉小学校 校長比嘉康雄先生
柏の葉小学校 校長比嘉康雄先生

今回、話を聞いた人

柏市立柏の葉小学校

校長 比嘉康雄先生

柏市立柏の葉小学校
所在地:千葉県柏市十余二348-51
    中央404街区1
電話番号:04-7134-3987

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