スペシャルインタビュー

2棟目の産業創出拠点が141街区に誕生 快適なオフィス空間「KOIL TERRACE」

2021(令和3)年1月4日、公民学連携で街づくりを進めている「柏の葉スマートシティ」内の141街区に、多様な働き方に対応する施設「KOIL TERRACE(コイル テラス)」がオープンする。「イノベーションキャンパス地区」と位置付けられるエリアにおいて、初の産業創出拠点となる。三井不動産株式会社で柏の葉の街づくりに携わる小林悟さんにお話を伺った。

今回お話を伺った、三井不動産の小林悟さん
今回お話を伺った、三井不動産の小林悟さん

―「KOIL TERRACE」とは、どんな施設でしょうか。
小林さん:2014(平成26)年に開業した創業支援施設「KOIL」に続く、「KOIL」シリーズの2棟目です。地上6階建てのビルで、ミーティングルームやラウンジなど多くの共用部を用意しているのが特徴です。例えばミーティングルームは「KOIL」の3部屋に対し19部屋あり、会議、ブレスト、プレゼンなどさまざまなシーンに対応できます。

「Smart&Well-being」というコンセプトを掲げ、オフィスの固定賃料などの固定費を削減する仕組みと「柏の葉アクアテラス」に面した水や緑を感じられる立地の魅力を表しています。「多様な働き方に対応できること」を目指し、豊富な共用部を完備。オフィスの専有スペース以外の共用部については利用した分だけ支払うPay per use(従量課金制)を採用しており、入居者様の固定賃料の削減を可能にしています。

「柏の葉キャンパス」駅から徒歩4分の「KOIL TERRACE」
「柏の葉キャンパス」駅から徒歩4分の「KOIL TERRACE」

―1棟目の「KOIL」との違いは何でしょうか。
小林さん:「KOIL」は新しく事業を始めるスタートアップやベンチャー企業の支援をコンセプトとした施設ですが、「KOIL TERRACE」はより成熟した企業を想定しています。そのため、オフィスの専有面積も最小で28坪と広めに設定しています。「KOIL」で事業を起こし、ある程度成長したら「KOIL TERRACE」に移って次のステージを目指す。そんなストーリーを思い浮かべています。

「柏の葉スマートシティ」が掲げるテーマのひとつである「新産業創造」につなげられるよう、大手企業の新規事業部門なども大歓迎です。また、「KOIL」のコワーキングスペースはビジター利用が可能ですが、当面「KOIL TERRACE」では入居企業の方々のみの利用を予定しています。気分を変えて働きたいときや作業に集中したいとき、同僚とミーティングしながら働きたいときなど、活用していただければと思います。

イベントやプレゼンテーションでも使える、層吹き抜けのアトリウム
イベントやプレゼンテーションでも使える、層吹き抜けのアトリウム

―働く空間へのこだわり、特に気を遣った点などあれば教えてください。
小林さん:コロナ禍の現在、在宅勤務が増えていますよね。つまり、オフィスでなく自宅で働く人が多くいるわけです。そんな状況の中で利用していただくためには、わざわざ足を運ぶ価値のある働き方を提供できるような場所にしなければなりません。

そのため、「KOIL TERRACE」に来ると気持ちが上向き、集中できる場所にするための居心地の良さを考えた空間づくりにこだわっています。例えば、ストレスのない動線、人の視線を考えた物の配置など、空間設計にこだわり、自宅では簡単に得られない快適な環境を心がけました。

広々としたコワーキングスペース
広々としたコワーキングスペース

テーブルがホワイトボードになった、ブレストに便利なミーティングルーム
テーブルがホワイトボードになった、ブレストに便利なミーティングルーム

―各フロアにはどのような施設や設備が入る予定でしょうか。施設の全体像をお聞かせください。

小林さん: 1階は5層吹き抜けのアトリウムと店舗スペース、1・2階はミーティングルーム。2階には酸素カプセルとマッサージチェアを備えたリラックスルームがあり、入居企業の方々は無料で使えます。2階から5階はオフィススペースで、6階はコワーキングスペース、ラウンジとして、社員交流やプレゼンの場に利用してもらえればと考えています。

プロジェクターやスピーカーを備えたラウンジ
プロジェクターやスピーカーを備えたラウンジ

―オフィススペース以外の場所には何が入るのでしょうか。

1階にフィットネス施設「R-BODY CONDITIONING ACADEMY」が入ることが決まっています。身体を鍛えるだけではなく「整える」ことを提案していて、スポーツ医学の知識を持つ専門家が、心身をケアして新しい働き方をサポートします。ほかには、アトリウムで行う入居企業様向けの健康プログラムなども検討しています。

また、1~5階の廊下には「柏の葉 蔦屋書店」が選書した約4,000冊の本を並べ、気軽に手に取れるようにしました。ビジネス書が中心ですが、働く人々のひらめきや想像力を促すよう、趣味や教育などさまざまな分野の本を揃えています。他のテナントもワークスタイルを豊かにするような施設が望ましいですが、現在は未定です。

「柏の葉 蔦屋書店」が選書した約4,000冊の本が各階に並べられている
「柏の葉 蔦屋書店」が選書した約4,000冊の本が各階に並べられている

―柏の葉エリアに暮らす人々にとって、どんな場になれば良いとお考えですか。

小林さん:1階は一般の方にも開放されるスペースなので、近隣エリアにお住まいの人々にとって気軽に集える場所になってほしいですね。現在「柏の葉キャンパス」駅前と「柏の葉T-SITE」が人で賑わっていますが、その2つの場の間には少し距離があり、賑わいが途切れているように感じています。これからは「KOIL TERRACE」がその結節点となって、駅から「柏の葉T-SITE」まで賑わいをつなぐ場所になればと思います。

今回、話を聞いた人

三井不動産 小林悟さん
三井不動産 小林悟さん

三井不動産株式会社 柏の葉街づくり推進部
事業グループ 小林悟さん

所在地:千葉県柏市若柴226-44 中央141街区1
電話番号:04-7137-2227
URL:https://www.kashiwanoha-smartcity.com/

※この情報は2020(令和2)年12月時点のものです。

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