快適な環境で楽しく遊べて、育児相談もできる「はぐはぐひろば若柴」

「はぐはぐひろば若柴」は、「柏市青少年センター」内にある柏市の地域子育て支援拠点だ。遊具が充実した室内スペースに加え、外には広々とした庭があり、楽しいイベントが頻繁に行われている。地域の人々とつながり、多様な考え方にふれながら、安心して親子の時間を過ごせる場所。職員の早見雅美さんに、ひろばと柏の葉エリアについて話を聞いた。

頼れる実家のような存在をめざす 子育てひろば

―「はぐはぐひろば若柴」の目的と概要について教えてください。
早見さん:2017(平成29)年にオープンした、柏市の地域子育て支援拠点です。就学前の乳幼児とその保護者、これから赤ちゃんを迎えるプレママやプレパパが無料でご利用いただけます。親子で楽しく遊べる他、保護者同士の交流や情報収集の場にもなっています。開館時間は月曜日から土曜日の9時半~16時半。通常は職員のいない日曜日と祝日も開放しているんですが、現在は感染症対策で休止しています。

柏市青少年センター
柏市青少年センター

―利用方法やサービス内容を教えていただけますか。
早見さん:現在は感染症対策で、ひろばの利用もイベント参加も事前予約制をとっています。初めての方は電話で予約していただき、ひろばで利用登録をしていただきます。費用はかかりません。2回目以降は「連絡アプリ」で予約していただけます。イベントは、ひろばがある「青少年センター」内の第一会議室や創作室で開催されることが多いです。職員が常駐しているので育児相談も気軽にしていただけますし、役立つ育児講座も実施しています。

今回お話を聞かせていただいた、早見雅美さん
今回お話を聞かせていただいた、早見雅美さん

―こちらの主な設備をご紹介ください。
早見さん:改修工事が行われて、2020(令和2)年12月からひろばのスペースが以前より広くなりました。授乳室とおむつ替えができるトイレがあり、おむつ替えシートは男性トイレにも設置されています。現在は休止中ですが、飲食スペースも用意しています。遊具で特色があるものといえば、木の球がたくさん入った「木のたまごのプール」でしょう。子どもたちは球同士をぶつけて音を出したり、中に入ってゴロゴロした感触を楽しんだりしています。ヒノキの良い香りで大人も癒されますよ。

最近大きなものに新調された滑り台も好評です。それから、現在使用を休止している幼児向けの乗り物や砂場も、「お外であそぼ♪」という屋外イベントで復活させる予定です。砂場は2歳児が立って使えるくらいの高さがあり、持ち運びできるタイプ。使い終わったら片づけられるので衛生的です。

「木のたまごのプール」や絵本など、楽しい遊具がいっぱい
「木のたまごのプール」や絵本など、楽しい遊具がいっぱい

ママ友作りや自分のためのリフレッシュもできる

―定期的に開かれている日頃のイベントには、どんなものがありますか。
早見さん:大きく分けて2つの定期イベントがあります。ひとつは隔週もしくは毎週実施している「すぽっとたいむ」。ハイハイ前のお子さんを対象とした「ハグハグたいむ」、ハイハイができるお子さんが対象の「ハイハイたいむ」、ヨチヨチ歩きのお子さんが対象の「ヨチヨチたいむ」の3つがあります。もうひとつは、月に一度の「ふぁんたいむ」で、歯科衛生士さんに個別相談できる「ちいさな歯のじかん」や「お誕生日会」などがあります。

取材日に行われていた「ハグハグたいむ」の様子
取材日に行われていた「ハグハグたいむ」の様子

―「はぐはぐタイム」はどんな内容でしょうか。
早見さん:まだハイハイができないお子さんを対象にした、親子のふれあいイベントです。リラックスした雰囲気の中でベビーマッサージや絵本などを1時間ゆったり楽しむ内容で、週に一度行っています。お母さんたちが参加する最初のイベントになることが多く、最も力を入れています。ママ友を作る絶好の機会でもあるので自己紹介タイムも設け、「またここに来よう」と思っていただけるよう努めています。これから赤ちゃんを迎えるプレママ、プレパパの参加も大歓迎です。

「今日のあそび」は、ふわふわのシフォンを使ったちょうちょ遊び
「今日のあそび」は、ふわふわのシフォンを使ったちょうちょ遊び

ベビーマッサージは至福の時間
ベビーマッサージは至福の時間

―その他のイベントもご紹介いただけますか。
早見さん:2か月に一度ほど、お母さん向けに保育付きのワークショップを実施しています。アクセサリーやリースなどを作る、1時間ほどのハンドメイド講座です。お母さんたちが参加している間、お子さんはお預かりします。最近は土曜日などお父さんもよく参加されているので、男性が参加しやすいようにと設けた「パパのじかん」は、2か月に一度くらいにしています。

このイベントで一番人気があるのは、お父さんとお子さんの足型を使った足型アート。子育てではお父さんは主役になれないことが多いので、良い記念になるのでしょうね。額に入れて飾っているという人が多いです。また、本物の消防車に子どもたちが大興奮する「防火訓練」は、広い庭があるこのひろばならではのイベントといえるでしょう。今年も9月に予定しています。

昨年末に拡張されたスペースは、自然光も入って明るい
昨年末に拡張されたスペースは、自然光も入って明るい

―特に好評だったイベントや利用者の声を教えてください。
早見さん:日頃お母さんたちは自分のために時間を取っていないので、お母さん自身のためのイベントに感動されるみたいです。保育付きワークショップを体験した人からは、「久しぶりに集中してものづくりをして、こんなに楽しいことはない」といった声をよく聞きます。ワークショップをきっかけにハンドメイドが趣味になった人、「次はいつですか?」と開催を楽しみにしてくださる方もいらっしゃいます。2カ月に一度行っているアロマハンドマッサージも人気で、告知するとすぐに埋まります。お子さんも同じ部屋にいるんですが、職員が一人ついているので目を離せるんです。ハンドマッサージを受けた方の「こんな時間、忘れてた」という言葉が印象に残っています。

滑り台の後ろにあるふわふわの階段や坂道は、ハイハイする赤ちゃんに人気
滑り台の後ろにあるふわふわの階段や坂道は、ハイハイする赤ちゃんに人気

―今後開催したいイベントや取り組みなどあれば教えてください。
早見さん:私が以前からやりたかったのがテーマ別の座談会で、今年度から始まります。たとえば4・5月は「プレについて」。柏市では、子どもを確実に幼稚園に入れるために、多くのご家庭が入園の一年前にプレと呼ばれる未就園児クラスにお子さんを入れるんです。そこで、秋にプレの申込みを控えている方を集めて情報を共有します。関心の高いテーマなので、告知して3分くらいで定員に達しました。6・7月は「出身が遠方のママの会」。実家が遠くて困っていることなどをお互いに話すことで、少しでも心の隙間が埋められたらと思います。他にも保活、イヤイヤ期、療育などのテーマを予定しています。

柏の葉エリアは、同世代の人と多く出会える街

―柏の葉エリアに住む子育て世帯のこんなニーズや悩みに応えていきたい、こんな存在でありたい、といった想いがあればお聞かせください。
早見さん:コロナの影響で一時預かりのサービスが減っていることもあると思いますが、ギリギリの状態で頑張っているママたちが、思った以上に多いと感じています。余裕がありそうに見える人も、話を聞いてみないと分かりません。「出身が遠方のママの会」を開くことを伝えたら、「実家に帰りたい」と泣かれた方もいます。だから、第2の実家じゃないですけど、頼りにしてもらえる存在になれたらと思います。

また、昔はなかった「認定こども園」などが増えていて、幼稚園とどちらに通わせるべきかで悩む方もいらっしゃいます。幸いここには幼稚園やこども園で働いていた職員がいるので、座談会や育児講座などを開くなど、みなさんが求める情報を届けるようにしています。

「あわせてこんにちは」の曲が流れる中、他の子とご挨拶
「あわせてこんにちは」の曲が流れる中、他の子とご挨拶

子ども同士の挨拶を通して、親同士も仲良くなれる
子ども同士の挨拶を通して、親同士も仲良くなれる

―最後に、子育て世帯にとっての柏の葉キャンパスエリアの魅力やおすすめスポットについてお聞かせください。また、今後このエリアで暮らす人にメッセージをお願いします。
早見さん:子連れで気兼ねなく行ける買い物施設や公園があって、子育て環境が整っていますね。そして、同世代の人と多く出会える街だと思います。ひろばの利用者さんには地方出身の方がたくさんいらっしゃいますが、友だちができると本当に生き生きとされるんです。同世代の人と出会いやすく、互いに情報を共有して助け合いながら子育てに取り組める、そんな街だと思います。

私のおすすめスポットは「柏市立高田小学校」の近くにある「大堀川リバーサイドパーク」です。川沿いに整備された遊歩道で、春は桜並木がきれいなんです。あとは「ららぽーと柏の葉」や「柏の葉 T-SITE」ですね。親子で楽しく過ごせると思います。

今年度からは「ラコルタ柏」「はぐはぐポケット中央」「セナリオハウスパーク柏たなか」でも出張相談が始まりますし、子育て広場ではいろいろなサービスを行っています。気軽に遊びに来てください。

「はぐはぐひろば 若柴」

早見雅美さん
千葉県柏市十余二313-92 柏市青少年センター内
電話番号:080-7888-2525
※この情報は2021(令和3)年4月時点のものです。

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