スペシャルインタビュー

地域に根ざした活動を続けるプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」

千葉県船橋市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」。2010(平成22)年のチーム発足より活動を続け、2016(平成28)年のB.LEAGUE(国内男子ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)の発足以来、3年連続入場者数リーグトップ、日本のバスケットボールチームで初となるレギュラーシーズン観客動員数10万人を達成するなど、多くの人々にバスケットボールの魅力を発信し続けている。今回は、広報チームのリーダー三浦一世さんにお話を伺い、「千葉ジェッツふなばし」の活動やその魅力について教えていただいた。

三浦一世さん
三浦一世さん

3年連続で入場者数No.1を誇る人気チーム「千葉ジェッツふなばし」

――それではまず最初に、「千葉ジェッツふなばし」の沿革、概要についてご紹介ください。

三浦さん:日本の男子プロバスケットボール業界には、bjリーグ(プロチームのみのリーグ)とNBL(プロチームと実業団チームが混在するリーグ)という2つのトップリーグがかつて存在しました。「千葉ジェッツふなばし」は2010(平成22)年に発足、翌2011(平成23)年からbjリーグに参入して本格的に活動をスタートさせました。
当時は実業団チームが在籍するNBLの方がレベルが高いと評価する声もあり、より厳しい環境でチャレンジしたいという思いから、2013(平成25)年にNBLへ移籍します。NBLのシーズン中は、4連勝の後の20連敗、最下位まで順位を落とすというかなり苦い経験もしましたが、ボロボロにされたあの時の記憶が今もジェッツの原動力になっているのだと思います。

2015(平成27)年になると2つのリーグが統合されてB.LEAGUEが発足、翌2016(平成28)年に開幕してからは、日本のバスケットボールチームで初となるレギュラーシーズン観客動員数10万人を達成しました。日頃から応援してくださる皆さまのおかげで3年連続入場者数リーグトップという実績も残すことができています。

ホームでの試合時には、観客席がチームカラーの“ジェッツレッド”に染められる
ホームでの試合時には、観客席がチームカラーの“ジェッツレッド”に染められる

さらに毎年1月に開催される天皇杯全日本バスケットボール選手権大会では、2017(平成29)年の初優勝から3年連続で優勝しています。今年も天皇杯はもちろん、B.LEAGUEでの初優勝を目指してチーム一丸となって頑張っているところです。
ちなみに、現在のチーム名「千葉ジェッツふなばし」になったのは2017(平成29)年のことで、船橋市をホームタウンとして“ブースター”と呼ばれるファンの方や地域との結びつきを強化していきたいという意図が込められています。

――「千葉ジェッツふなばし」ならではの、特色のあるプレースタイルなどはありますか。

三浦さん:千葉ジェッツは“アグレッシブなディフェンスから走る”をバスケのプレースタイルの信条としています。展開の早いプレースタイルには、バスケットボール未経験者の方が観ても、「すごい!」と感じていただける魅力があると思います。
日本代表にも選ばれている富樫勇樹選手は、アメリカのNBAで選手契約を結んだ日本人としては2人目となるスター選手で、試合ではその世界レベルのプレーを間近に観ることができます。富樫選手は、身長167cmとバスケットボール選手としては決して高くはないのですが、得点を多く取りますし、プレーに華もあり、初めて観た人でも「富樫、すごい!」と一瞬にして引き込まれると思います。

富樫勇樹選手
富樫勇樹選手

あとは地元出身の原修太選手にも注目です。習志野市立習志野高等学校の出身で、大学卒業後からずっとうちのチームでプレーしています。今はチームを支える中心的メンバーの一人になりつつあって、そのように選手の成長過程を見るのも楽しみ方のひとつかなと思います。

原修太選手
原修太選手

試合以外でもプロジェクションマッピングを取り入れた演出や、フライトクルーと呼ばれるチアリーダーズ“STAR JETS”によるパフォーマンスなど、プレー以外の部分も含めてバスケ観戦を楽しんでいただきたいですね。

“STAR JETS”によるパフォーマンスの様子
“STAR JETS”によるパフォーマンスの様子

地域との関わりの中で発展してきた地元密着型のプロスポーツクラブ

――HPに記載のあった社会貢献活動「“JETS ASSIST”」についてもお聞かせください。

三浦さん:「“JETS ASSIST(ジェッツアシスト)”」というのは、千葉ジェッツが取り組む社会貢献プロジェクトで、“Planet”(地球を守る)、“People”(支援が必要な人に手を差し伸べる)、“Peace”(平和・安心安全)の3つのPを基軸とした「オフコートの3P」をコンセプトに、様々な取り組みを行っています。
もちろんこれまでも地域に根ざした活動に取り組んできましたし、B.LEAGUEとしてもB.LEAGUE Hopeとして社会貢献活動に取り組んでいるのですが、「千葉ジェッツふなばし」としてのコンセプトをより明確に言語化して、今年度から取り組みを強化しているところです。

直近の具体的な取り組みとしては、台風被害の復興支援として、被害地域に支援物資をお届けしたり、試合会場で募金箱を設置して募金活動を行ったりしました。また、古着やTシャツなどを回収し、リサイクルして新しいTシャツを作るプロジェクトを実施したこともあります。これまでブースターやパートナー、地域の方など、多くの方々の支援や応援のおかげでリーグトップのチームに成長することができた分、その恩返しの気持ちも込めて、世界の一人でも多くの人がハッピーになれるよう、オフコートでも全力を尽くします。

募金活動の様子
募金活動の様子

――子ども向けのバスケットボール教室も開催していらっしゃるようですね。

三浦さん:バスケットボールの普及や選手の育成・強化を目的とした取り組みを「アカデミー」と呼んでいます。小学1年生から中学3年生までを対象としたスクールをはじめ、将来的にトップチームで活躍する選手の育成・強化を目的としたU13、U14、U15といったユースチームもあります。
毎週火曜日と水曜日に「船橋アリーナ」で行われているスクールをはじめ、千葉市や野田市、流山市、八千代市など千葉県内の様々な場所で開催しています。選手として活躍し、去年までGMを務めていた佐藤弘樹コーチや、日本代表として活躍してきた小磯典子コーチなどの指導が受けられるスクールもあります。詳しくはぜひホームページをご覧ください(https://chibajets.jp/academy/school/)。

三浦一世さん
三浦一世さん

――その他、地域との関わりについて聞かせてください。地域と連携して取り組んでいる活動やイベントなどはありますか?

三浦さん:“JETS ASSIST”や子ども向けのスクール、小中学校への学校訪問などもそうですが、地元密着型のプロスポーツクラブとして、地域との関わりなしには生きていけないので、パートナーとして応援してくださる地元企業や商店に加え、ホームタウンの船橋市、フレンドリータウンの千葉市といった行政とも協力しつつ、チーム発足当初から様々な取り組みを行ってきました。
チーム設立当初は何の実績もなかったため、とにかく営業が街を奔走して、千葉ジェッツの名前を知ってもらうところから始まりました。

B.LEAGUEが始まってからは、チームの拠点となるホームアリーナができて、年間30試合のうち最低でも8割、24試合以上はメインのアリーナでホームゲームを行うというルールができたので、ここで地域とのつながりがより強くなったと思います。しかし、以前船橋市で実施されたアンケートでは「千葉ジェッツのことを知らない」と回答した人の割合が高かったこともあるので、認知度もまだまだ上げていきたいです。
毎年7月に開催される「ふなばし市民まつり」は、うちが参加する地域のイベントの中でも規模が大きく、名物のパレードには選手も参加して街を練り歩きます。あとは、船橋市の松戸市長がずっと公言してくださっているB.LEAGUE優勝パレードも実現できるように頑張ります。

ホームアリーナ「船橋アリーナ」
ホームアリーナ「船橋アリーナ」

――ちなみに、選手の方が地元のお店を利用したり、休日のプライベートを地元で過ごすこともあるのでしょうか。

三浦さん:そうですね。地元のお店でごはんを食べたり、「ららぽーとTOKYO-BAY」に行って買い物や映画を観たりしているようです。うちはSNSを使ったファンとのコミュニケーションも密で、街中で選手を見かけたという目撃情報がツイッターに上がることもよくあります。SNSはTwitter、Facebook、Instagram、とかなり力を入れて取り組んでいます。開設当初は公式の情報発信がメインになりがちだったのですが、ブースターの皆さんともっとコミュニケーションを取れたらいいなというか、取らないとダメだと思って今の運用スタイルを始めました。

――SNSの運営は簡単そうに見えて非常に難しいと思います。ファンとコミュニケーションを取るコツはありますか?

三浦さん:まず万人に受け入れてもらえるSNSの運営というのはないと思うので、公式として手堅く運営するのもひとつの方法でしょうし、うちのようにくだけた表現を多用するのもひとつの方法だと思います。
また、Twitterは拡散機能に長けている、Instagramは写真で勝負する、といったようにそれぞれのSNSの特性を生かした投稿をするように意識しています。マスコットキャラクタージャンボくんのSNSもあるので、そちらもぜひチェックしてみてください。

三浦一世さん
三浦一世さん

より多くの人に知ってもらい、試合に足を運んでもらえる仕組みづくりを

――最後に地域の方へメッセージをお願いします。

三浦さん:B.LEAGUE発足から4年目を迎え、組織として急成長した時期が続き、現在は次なる飛躍に向けた準備期間として動いているところです。HPのプロジェクトにも「アリーナ構想」と掲げていますが、5年以内には1万人規模の新しいアリーナを作る計画があります。大きなアリーナも大勢の観客で埋められるよう、千葉ジェッツを地元の方にもっと知ってもらい、観に行きたいと思ってもらえる仕組みづくりにこれからも取り組んでいきます。

試合時の様子
試合時の様子

実は、船橋市は全国的に見たときに、子どもの頃からバスケに親しみやすい環境が整っており、ミニバス人口が多い土地です。ママさんバスケをやっている人も多くて、2018(平成30)年の調査では、バスケットボールの一般競技者登録数が全国で1位になったほどです。周辺にはバスケの強豪校として名の知られる学校もあるので、バスケットボールに対する振興度はかなり高い地域だと思います。2020(令和元)年のオリンピックではバスケットボール男子日本代表の出場も正式に決まりましたし、B.LEAGUEの選手も日本代表として出場すると思いますので、みんなで一緒にバスケットボールを盛り上げていきましょう。

千葉ジェッツ
千葉ジェッツ

株式会社千葉ジェッツふなばし

マーケティング本部 広報チーム リーダー
三浦一世さん
所在地:船橋市湊町2-3-17 湯浅船橋ビル6F
電話番号:047-401-4084
URL:https://chibajets.jp/
※この情報は2019(令和元)年11月時点のものです。