子育てファミリーに人気の市川市、再開発でさらに利便性が増す本八幡エリア
近隣できめ細やかな子育て支援を利用できる市川市本八幡エリア
千葉県西端に位置し、江戸川を挟んで東京都と接している市川市は、子育て支援が充実した街としても知られている。市内11か所に0歳から就学前の子どもとその保護者が利用できる「地域子育て支援センター」を設置。子どもを安心して遊ばせられるほか、専門職が育児相談や栄養健康相談にも対応している。本八幡エリアからは「昭和学院もこもこ・こどもセンター」が使いやすい。
また、18歳までの子どもを対象とした「こども館」も市内14か所に設けられている。「ニッケコルトンプラザ」近くの「中央こども館」には軽いスポーツも楽しめる「プレイルーム」や小さな子ども向けの「乳幼児ルーム」があり、幅広い年齢の子どもに愛されている。
「子ども医療費助成制度」は2023(令和5)年4月から18歳の年度末まで対象が拡大され、2023(令和5)年8月からは入院11日、通院6回以降の自己負担金も無料になった。これにより、同一月に入院10日、通院5回までは入院1日300円 、通院1回300円の自己負担で受診でき、それ以降は自己負担もゼロとなっている。調剤についてはいずれも無料だ。
「共働き子育てしやすい街ランキング」でも県内有数の市川市、認可保育施設数は3年で1.7倍に
こうした子育てしやすさはデータにも表れている。例えば、株式会社日経BPと株式会社日本経済新聞社による『2023年版「共働き子育てしやすい街ランキング」』によると、市川市は全国157自治体のなかで7位、千葉県内では2位にランクインした。
2018(平成30)年度の市内認可保育施設数は122施設だったが、2021(令和3)年度には209施設に増加した。これに伴う待機児童の少なさなども評価された結果と考えられる。
東京都心にアクセスしやすい立地ながら閑静な住環境を併せ持ち、子育てのサポートにも恵まれている市川市。なかでも3路線が集まるターミナル駅があり、ショッピング施設も充実する本八幡エリアはファミリーも快適な暮らしを愉しめる街といえるだろう。
3路線が集まるターミナル「本八幡」駅と充実したショッピング施設がうれしい本八幡エリア
本八幡エリアは「市川市役所」が立地する市川市の中心地だ。「本八幡」駅にはJR総武線と都営地下鉄新宿線が乗り入れる。隣接して京成本線の「京成八幡」駅もあり、千葉県東部のターミナルとしてにぎわう。都営地下鉄新宿線は「本八幡」駅が始発で、座って移動できるのもうれしい。「京成八幡」駅には特急や快速も停車し、「成田空港」や「羽田空港」への直通電車もある。
「本八幡」駅には駅ビル「シャポー本八幡」が併設されているほか、周辺には「オーケー 本八幡店」や「西友 本八幡店」などショッピング施設が充実。スーパーマーケット「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」を中心に多くの専門店が集まり、シネマコンプレックス「TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ」も入る大規模ショッピングモール「ニッケコルトンプラザ」も近い。2025(令和7)年3月には「本八幡」駅の北側、「葛飾八幡宮」付近に「八幡市民交流館 ニコット」がオープンするなど公共施設の整備も進む。
「本八幡」駅や「京成八幡」駅周辺は再開発で生活利便がさらに向上
2004(平成16)年に策定された『市川市都市計画マスタープラン』では、本八幡エリアを含む「中部地域」で黒松の街並みや「葛飾八幡宮」など自然と歴史が共生した住みやすい街づくりを進めるとした。さらに「本八幡」駅周辺では再開発や都市施設の整備でにぎわいのある拠点づくりを目指す。
この方針により「本八幡」駅と「京成八幡」駅の間では複数の再開発が行われている。「ターミナルシティ本八幡」には「京成電鉄」の本社が移転したほか、スーパーマーケット「カスミ フードスクエア 本八幡店」や家電量販店「ヤマダデンキ テックランドNew市川本八幡店」が入り、買い物も便利になった。
本八幡駅北口駅前地区では、再開発に向けた都市計画が2024(令和6)年に決定された。この計画ではJR線「本八幡」駅と「京成八幡」駅を結ぶ「緑のプロムナード」や、「本八幡」駅と葛飾八幡宮方面をつなぐ「参道のプロムナード」など、歩行空間の整備も検討されている。プロムナード沿いには店舗も整備される予定で、これまで以上に街歩きを楽しめる空間になると期待されている。
さらに、市川2丁目のJR「本八幡」駅北口と国道14号に面した付近には、商業施設や公共公益施設を含む複合的な建物の建設も検討されている。完成すればさらなる生活利便向上が期待できるだろう。
歴史と文化が漂う文教の街、市川市
かつては「下総国国府」や「下総国分寺」が置かれるなど長い歴史を持つ市川市。市内の国府台は「下総国国府」に由来する地名という。1000年以上前に創建されたと伝えられる「葛飾八幡宮」や日蓮宗の大本山「法華経寺」といった神社仏閣も多い。「本八幡」という駅名も「葛飾八幡宮」から名付けられたものだ。
東京都心に近い立地もあり、明治以降は別荘地や邸宅街の開発が進められた。現在も黒松に囲まれた住宅街に当時の面影が残る。これらの別荘地や邸宅街は文人にも愛され、「市川文学の道」などで彼らの足取りをたどれる。また、「昭和女子商業学校(現・昭和学院中学校・高等学校)」や「旧制市川中学校(現・市川中学校・高等学校)」など教育施設も数多く進出し、文教都市としても発展を遂げた。
近年は「市川市役所」の建て替えや、「本八幡」駅や「京成八幡」駅周辺の再開発などインフラ整備も進められてきた。今も優れた生活利便と閑静な住環境を併せ持つ街として注目されている。
子育てファミリーに人気の市川市、再開発でさらに利便性が増す本八幡エリア
所在地:千葉県市川市