スペシャルインタビュ―

今まさに動き出す「真間銀座会」再生へと向けた新たな挑戦―「真間銀座会商店街」インタビュー

古くから文教都市、住宅都市として発展してきた市川市真間エリア。万葉集に詠まれた「真間の手児奈伝説」も有名で、歴史と文化の息づく落ち着いた街並みが広がる。京成本線「市川真間」駅周辺には、飲食店をはじめ地域の生活を支える多彩なお店が揃い、街に賑わいをもたらしている。今回は、「真間銀座会商店街」の副会長として日々奔走する小林ちこさんにお話を伺い、商店街の特色、地域の魅力などについて教えていただいた。

加盟店およそ70店舗からなる「真間銀座会商店街」

「商店会店舗マップ」を手にする副会長・小林ちこさん
「商店会店舗マップ」を手にする副会長・小林ちこさん

――まず「真間銀座会商店街」の概要について教えてください。

小林さん:「真間銀座会(ままぎんざかい)」は、京成本線「市川真間」駅の線路沿い南北両側を中心に形成された加盟店およそ70店舗の商店会です。商店会が発足したのは1928(昭和3)年で、2018(平成30)年で90年を迎えました。
私が商店会の活動に携わるようになったのは2015(平成27)年4月のことで、全国の商店街と状況は同じくお店の閉店、客足も遠のき「何をやってもしょうがない…」と絶望ムードが漂うような雰囲気の商店会でした。

「真間銀座会・真間駅前通り会 商店会店舗マップ」
「真間銀座会・真間駅前通り会 商店会店舗マップ」

そこで最初に取り組んだのがこの「商店会店舗マップ」の制作です。「真間銀座会」と「真間駅前通り会」が協力してA2判・蛇腹折りのマップを作りました。「真間銀座会」を知るにはまずこのマップをご覧になっていただければと思います!
マップを制作するにあたっては、商店会会員のカメラマンさんに撮影をお願いしたり、会員さんではないのですがカフェ「Mogu-Mogu Cafe」さんの娘さんにデザインをお願いしたりして、自分たちの手でマップを作ることができました。

様々な業態のお店が並ぶ
様々な業態のお店が並ぶ

――商店会の特徴について、どのようなお店が多いでしょうか?

小林さん:「商店会店舗マップ」を作成したのが2016(平成28)年のことなんですが、取材を通じてあらためて気がついたことは、幅広い業態のお店が揃っているということです。飲食店はもちろん、お医者さんや整骨院、ヘアーサロン、スポーツクラブ、生花店、書店もありますし、新聞屋さんや1923(大正12)年創業の水道屋さんだってあります。

「気になる店には入らないと損しますよ」
「気になる店には入らないと損しますよ」

飲食店も、老舗の料亭からフランス料理店、知る人のみぞ知る名店の中華料理店、他にも焼き鳥、居酒屋、バーなど様々な店舗が揃っています。気になってはいるけどなかなか入れないという地元の方の声も聞きますけど、「入らないと損しますよ」っておすすめしたくなるお店ばかりですね。

地域と協力して様々なイベントを開催。ラジオ放送も。

春と秋に大規模なお祭りが開催される
春と秋に大規模なお祭りが開催される

――特色のある活動や、地域の方との交流について教えてください。

小林さん:市川市と言えば、毎年10月に開催される「市川まつり」が有名です。JR「市川」駅の北口周辺から京成「市川真間」駅のあたりまで、車を通行止めにして大規模なお祭りが開催されます。
地元の「市川駅前西通り商店会」、「市川ビル商店会」、「真間銀座会」、「アイアイロード市川商店会」、「市川三商会」、「真間駅前通り会」の6商店会が一緒になって作り上げるお祭りで、「真間銀座会」も自前でステージを作って盛り上げます。
また「真間銀座会」独自の取り組みとしては、春に「おひなさま回遊スタンプラリー」と「つるし雛コンテスト」があります。2018(平成30)年から取り組みはじめた、新しいイベントです。

商店街の歴史は長い
商店街の歴史は長い

冒頭に申し上げた通り、歴史は長い商店会ですが、私が役員を引き継いだ頃は商店会そのものが冷え込んでいました…。「商店会店舗マップ」を作成したことが「真間銀座会」の再生に向けた活動の第一歩で、そこからひとつずつ企画を立てて実現させている状況です。
役員になった時に、何よりもまずFacebookを立ち上げたのも地域との接点を作るための試みで、それから毎日のように内容を更新しています。実は、「商店会店舗マップ」の制作に協力してくれた千葉大学商店街研究会の学生さんと繋がったのもこのFacebookのおかげなんです。

「ま・ま・ま・ままぎんざ」は「市川うららFM」で毎月第2・4週水曜の12時から
「ま・ま・ま・ままぎんざ」は「市川うららFM」で毎月第2・4週水曜の12時から

――ラジオ番組「ま・ま・ま・ままぎんざ」を放送していらっしゃるそうですね。具体的な活動内容をお聞きしたいです!

小林さん:ラジオ番組の「ま・ま・ま・ままぎんざ」をはじめたのは2018(平成30)年6月のことです。「真間銀座会」をできるだけ多くの方に知ってもらうための取り組みとして始めました。
放送している「市川うららFM」は千葉県市川市を中心に運営されているコミュニティFMで、私が「ラジオをやりたい!」と話していたら、他の商店会の方がラジオ局に話を通してくれて実現しました。
ラジオ内容は商店会の店舗レポートや、市川市で活躍している人をゲストに呼んでお話を伺うコーナーなどです。過去には市川市長も出演してくれました。毎月第2・4週水曜の12時から放送しているので、ぜひ聴いてみてください!

訪れたくなる仕組みづくりを考える

街の安心安全のためにも商店街は欠かせない
街の安心安全のためにも商店街は欠かせない

――商店会の課題や今後の展望について教えてください。

小林さん:商店会の取り組みに携わって初めて気がついたことですが、もし商店街がなくなったら街路灯も消えて通りが暗くなりますし、小売店がなくなれば立ち寄る場所もなく、ただ行き来するだけの道になってしまいます。駅ビルやショッピングセンターのようなお店だけではなく、ご近所の人がおしゃべりに立ち寄ったり、毎日子どもたちが挨拶して通ったり、買い物や食事をするだけではない、街の安全や安心して立ち寄れるお店の役割のようなものが、大事なんだなあって思ったんですね。

市川市文化会館のギャラリー「芳澤ガーデンギャラリー」
市川市文化会館のギャラリー「芳澤ガーデンギャラリー」

だからこそ、商店会もお店も、もちろんエリア自体も認知度を高めていかないといけないですし、市内はもちろん他の地域から人が来てくれる仕組みづくりを考えていきたいなと思っています。わざわざここに来る価値があるイベント、取り組みをやっていきたい。
もちろんそのためには商店会だけじゃできなくて、京成(電鉄)さんの力とか、近隣のギャラリーの力なども借りながら進めていきたいと思っています。

2019年度「まちゼミ」のポスター
2019年度「まちゼミ」のポスター

――「まちゼミ」について教えてください。

小林さん:2019年5月で9回目の開催となる「まちゼミ」(2019年は5月1日〜31日開催)という取り組みがあって、これは商店会としてではなく、市川市内にお店のある有志による商店街活性事業の取り組みです。
店舗ごとに企画、実施する講座やワークショップの内容はさまざまで、原則無料で参加、受講できる取り組みです。「真間銀座会」からも「ハートストーン」、「健康倶楽部トラスト」、「フィットネス倶楽部VISTAR」、「雑貨の店もえぎ」の4店舗が参加します。

小林さんの「雑貨の店もえぎ」も参加する
小林さんの「雑貨の店もえぎ」も参加する

こういった取り組みをきっかけにお店に足を運んでもらって、商店街にまた来たいなと思わせる仕組みづくりにつなげたいと考えています。

歴史・文化を身近に感じられる市川真間の魅力

歴史・文化を身近に感じられる市川真間エリア
歴史・文化を身近に感じられる市川真間エリア

――市川真間エリアの魅力について教えてください。

小林さん:市川真間と言えば、万葉集にも詠まれた「真間の手児奈」伝説が残る「手児奈霊神堂(てこなれいじんどう)」がありますし、「芳澤ガーデンギャラリー」や「木内ギャラリー」といった文化を感じられる場所もあります。
毎年春には、「国府台女子学院」の近くにある「文学の道」の桜がとてもきれいです。いずれも歩いて行ける距離にあるので、散策するのにもぴったりです。

「裏道が細くて入り組んでいて面白い」
「裏道が細くて入り組んでいて面白い」

また夏になると「真間川」で灯籠流しがあったり、「真間山弘法寺」の「真間あんどん祭り」、「市川ほおずき市」もあったりと、地域を感じられるイベントもあります。
あと実際に街を歩くと分かるのですが、初めて来た人はGoogle Mapがないと迷子になってしまうくらい裏道が細くて入り組んでいて、それがなかなかおもしろいです。また、地域の歴史とも深い関わりがあるみたいで、地名の「真間」っていうのは「崖」の意味なんだそうです。

市川真間を好きになってもらって、商店街にも人が増えることを願う

「この街の中で楽しめるような魅力ある街に」
「この街の中で楽しめるような魅力ある街に」

――最後に市川真間の街が今後どのようになっていくことを期待しますか?

小林さん:新しい店舗が入って来ることによって街が賑わい、わざわざ都内に出なくても市川真間のエリアだけで楽しめるような魅力ある街になったら良いですね。
商店会としては、この街の中で楽しめる仕組みづくりを考えていて、毎月実施できるようなイベントも検討中です。この地域にお住まいになる方はもちろん、市外から来てくれる人にも市川真間を好きになってもらって、商店会にも人が増えることを願っています。

真間銀座会商店街 副会長 小林ちこさん
真間銀座会商店街 副会長 小林ちこさん

真間銀座会商店街

副会長 小林ちこさん
電話番号:047-326-3664
URL:https://www.facebook.com/mamaginza/
※この情報は2019(平成31)年4月時点のものです。