エーワン緑が丘保育園 施設長インタビュー

緑豊かな環境の中で遊びを通して子どもたちの心身と感性を育む「エーワン緑が丘保育園」

「八千代緑が丘」駅の南口を出て徒歩約4分の場所で2020(令和2)年の春に開園した「エーワン緑が丘保育園」は、「笑顔、ドキドキ、わくわくがある保育園」をモットーにした保育園で、東京都内に5つの保育園を展開するエーワン保育園グループの、千葉県初進出の保育園だ。初年度は0~2歳児までの保育からスタートしたが、1年ごとに定員を広げ5歳児までの計84名定員の保育園になる予定だという。今回はこちらで初代施設長を務められ、コロナ禍の中で奮闘を続けている鈴木麻衣子施設長を訪ね、園の特徴と保育への思い、地域の魅力についてお話を聞いた。

「エーワン緑が丘保育園」外観
「エーワン緑が丘保育園」外観

――まず、園の概要について教えてください。

鈴木施設長: 「エーワン保育園」は、東京で2000(平成12)年の11月に認証保育所としてスタートした園で、今は東京と千葉合わせて、7園あります。この緑が丘の園は2020(令和2)年の4月に、千葉県では第1号の園として開園したもので、私もご縁があって、この4月からこちらを任せていただいています。 社長が小学校の先生の経験があり、「子どもたちの根の部分を育てていこう」というところを第一に考えているので、「笑顔」「ドキドキ」「わくわく」を大事にしながら、「職員も一緒に楽しみながら保育をしよう」ということも大切にしています。

園のモットーは「笑顔」「ドキドキ」「わくわく」
園のモットーは「笑顔」「ドキドキ」「わくわく」

――なぜ広い千葉の中でも、緑が丘に初進出されたのでしょうか?

鈴木施設長 この緑が丘という地区がもともと、都内や成田空港への勤務の方がとても多くて、保育需要も多いところなんですが、社長がここを見に来た時に、駅から近くて、園庭がとれる広さがあって、周りには自然もあるということで、非常に気に入ったそうなんです。「エーワン保育園」は「駅チカ」というのが必ずともなっている園なので、この立地が決め手になったのかと思います。 東京の先生方と話をすると、この緑豊かな環境があって、広い園庭があって、という園は都内にはないものなので、「うらやましい」とよく言われます。千葉の緑が丘ならではの、広々とした、のびのびとした保育環境に恵まれて、スタートしております。

新しくて清潔感のある園内
新しくて清潔感のある園内

――保育内容について、特徴的な点があれば教えてください。

鈴木施設長: 子どもたちの成長において、当園で軸としているのは、「心身を鍛える」「日本の文化を体験する」「仲間と学びに向かう力を育てる」という3つの柱です。ここから枝分かれをして、さまざまな活動や遊びに発展させています。

うんていがある広々した部屋
うんていがある広々した部屋

――日々の保育の中での「遊び」をとても重視しているそうですね。

鈴木施設長: そうですね。今は「教育」を重視した保育園も増えていますけれども、わたしたちの園は、「遊びの中から育まれることがある」と考えています。たとえば、英語をやっていますとか、外部の講師がリズム指導をしていますとか、そういったことは一切謳ってはいないですが、普段の生活の中で、ピアノに合わせてリズム遊びをしたりもしていますし、日本の文化を伝えていく中で、日本や外国があるということに触れながら保育をしています。特別に何かを「教える」わけではないんですが、「遊びから生み出される」という感覚は大事にしています。 そんな園ですから、子どもたちは毎日泥まみれになって遊んでいて、その中から、仲間意識が生まれたり、体が鍛えられたりしますし、遊んだ後にはごはんをたくさん食べて、“こてっ”と寝る、という生活をしているので、本当に人間らしい生活をしている保育園だな、と思っています。

遊びを重視した保育
遊びを重視した保育

――日本文化を伝える、という保育は珍しいですね。

鈴木施設長: 「日本の文化」とか「伝統文化」っていうと、難しく捉えられてしまいがちですが、要するに、七夕の時には七夕飾りを作ったり、お月見の時期にはお月見団子の工作をしてみたり、そういう、昔から日本人がやってきたことをなぞりながら、保育をしています。

さらに今後はこの千葉や八千代の地で、昔から大切にされている物事なども保育に絡めていきたいと思っています。たとえば、八千代は「バラの街」と言われていて、いろいろなところでバラを育てているので、触れる機会を設けてみたり、昔からこの地で続いている文化に触れる体験をしてみたり。やっぱり、この地で、この国で子どもたちは育っていくわけですから、そういうことも保育を通じて触れていければいいな、と思っています。

行事やイベントを通して文化に触れる
行事やイベントを通して文化に触れる

――地域の方々との交流について、どのようなものを実施・検討されていますか?

鈴木施設長: 当園は今年2020(令和2)年の4月開園だったので、4月の慣らし保育の途中で新型コロナ感染症対策の緊急事態宣言になってしまって、地域との交流事業というものはまだこれからというところです。4月と5月は休園となり、医療関係にお勤めの方のご家庭の子どもたち数名しか登園しない状況でした。ただ、ここに保育園ができたことは皆様ご存じで、地元のある会社からはマスクの寄付をいただいたり、地域の方からは職員へ「気を付けて日々過ごしてくださいね」という励ましの言葉もいただきました。 まだお電話でしかお礼ができていない状況ですけれども、もう少し落ち着いたら、子どもたちと一緒に地域の方のところや、寄付をくださった会社などに行って、「ありがとうございます」とお礼の気持ちを伝える機会を持ちたいと思っています。そのほかにも、いろいろな形で、地域との交流を深めていきたいと考えています。

園内でチャレンジできるボルダリング
園内でチャレンジできるボルダリング

――地域の方が園に来てくれるような交流機会も持てそうですか?

鈴木施設長: 八千代市としては、地域のおじいちゃんおばあちゃんが保育園に来て、「昔あそび」を教えてくれるなどといった交流プログラムを持っているので、今後そういうことが再開できるようになったら、ご近所の方を園にお招きして、いろいろな交流を持ちたいと思っています。

小学校についても同様ですね。この園から近くの「新木戸小学校」に進む子どもが、おそらく半数くらいはいると思いますから、今後は小学校との交流も持っていきたいです。

行事を通して親睦を深める
行事を通して親睦を深める

――年中行事について、今後どのようなものを計画されていますか?

鈴木施設長 行事については、今年は新型コロナの影響でできていない状態ですが、この10月にはようやく運動会ができる予定です。保護者にお越しいただくことはまだできませんが、職員と子どもたちだけで小規模な運動会をやって、写真や掲示で保護者の方とも共有できればと思っています。12月には「生活発表会」も予定しているので、状況が落ち着いていれば、保護者の方もお呼びしたいと思っています。

――通常ですと、ほかにどのような年中行事があるのでしょうか?

鈴木施設長: 今年できなかったものも含めれば、入園を祝う会、保育参観、親子夏まつり、といったものが大きな行事です。また2月の節分には「豆まき会」を行います。 両国近くの錦糸町・本所に姉妹園があるなどご縁があって、毎年お相撲さんに園までお越しいただき、一緒に豆まき会を行っています。ただ、今年度は新型コロナの影響で、実施できるかはまだわからない状況です。もし開催できたら、きっと、思い出に残る楽しいイベントになると思います。

たくさん遊んだ後のおいしい給食時間
たくさん遊んだ後のおいしい給食時間

――園舎や園庭の特徴を教えてください。

鈴木施設長: 園庭については、大きな土の山があるのが最大の特徴です。他には砂場と菜園がありますが、それ以外に遊具は一切無いです。だから子どもたちはその山に登ったり、広いところを走ったり、はだしで砂場で遊んだり、という楽しみ方をしています。0歳ちゃんもハイハイで山を登っているんですよ。 子どもたちはやっぱり、「遊びをさがす天才」ですから、何もないところでもちゃんと遊びを見つけて、楽しんで遊んでいます。山のてっぺんにのぼると電車が良く見えるので、ご両親に向かって「いってらっしゃい」って手を振る子も多いです。遊具などで遊びを「与える」のではなく、子どもたち自身で「遊びを見つけてつくりだす」ことを大事にしたいと考えています。また園庭だけではなくてちょっと歩けば公園もたくさんありますから、そういうところにもたくさんお出かけしています。

大きな土の山や砂場や菜園がある園庭
大きな土の山や砂場や菜園がある園庭

園舎は見てのとおり木をふんだんに使っている建物で、2階が広いお部屋になっています。実は総檜張りのこだわりなんです。また壁にボルダリングがあったり、真ん中にうんていがあったりして、雨の日でも体を使って思いっきり遊べるようになっています。 園内も園庭も、とにかく「たくさん身体を動かして遊べる」ということを大切にした園舎になっているのが特徴だと思います。

木や珪藻土など自然の素材をふんだんに使った園内
木や珪藻土など自然の素材をふんだんに使った園内

――こうした環境や保育に対して、保護者の方からの反応はいかがですか?

鈴木施設長: 実は、この周辺にはけっこう「教育重視」というタイプの保育園が多いと感じています。そういう中でも当園を選んで来てくださっている方なので、すごく理解のあるご家庭が多いです。 例えば夏は子どもたちは水遊び・泥遊びが大好きなんです。毎日泥だらけの服を何着もお洗濯されることもあるんですが、それに対しても、「今日もこんなに遊ばせてくださったんですね。ありがとうございます」と声をかけてくださったり、汚れた服を見て「我が子がいっぱい遊んだんだなって思って、とても嬉しいです」とおっしゃっていただいたり。 「いつもお洗濯たくさん、申し訳ないです」という思いも少しありますが、子どもたちの発達の為に必要なこと。そこに本当にご理解のある家庭ばかりでとてもありがたいです。今後も子どもたちの成長を中心に、保護者の皆様とも良い関係をつくっていければと思います。

うんていなど雨の日でも園内で思いきり遊べる工夫がたくさん
うんていなど雨の日でも園内で思いきり遊べる工夫がたくさん

――先生方が普段から心がけていることを教えてください。

鈴木施設長 この園は現在39名、その後1学年ごとに3、4、5歳児と定員を拡大して合計84名になっていく園です。それでも各クラス15名までの小規模の保育園ですから、「全園児のことを、全職員が知っている」というところがメリットだと思っています。 この100名以下というのは、「この子が今日こうだったよ」とか、「こんなことができるようになったよ」とか、そういうことが、本当に職員全員で把握できるギリギリの人数なんですね。私も他の園で経験していますが、200人、300人いる園だと、なかなかそうはいかないんです。 ですから、今後人数が増えても、みんなでクラスの壁を乗り越えて、みんなでこの園の子を育てていこう、という気持ちを持てる環境があるので、そこは大事にしたいと思っています。職員はもちろん、看護師も栄養士も調理師も含めて、「みんなで子どもたちを育てよう」という気持ちで保育に臨んでいます。

のびのび遊べる広い部屋
のびのび遊べる広い部屋

――園長先生自身の、保育のポリシーなどもあればお聞かせください。

鈴木施設長:幼児期というのは「人間の土台部分」の形成期間なので、思いっきり遊んでほしいと思っています。「思いっきり身体を使って遊ぶ」っていうことは、実は「いちばん頭を使う」ということでもあるんです。その中で危ないことがあったり、楽しいことがあったり、感動があったり、刺激があったりするわけです。 勉強に関しては、いずれ小学校に入れば「自動的にやることになる」わけですから、本当の意味で「思いっきり遊べる」のは、この時期だけなんですね。「三つ子の魂百まで」ということわざもありますが、私はこれは本当だなと思っていて、この時期に体験したことは、大人になっても頭と体が覚えているんです。そういう意味では、勉強のようにすぐに結果が見えるものではないんですけれども、とにかくいっぱい遊んで、そこから何かを得て、人間としてのいろんな感性を広げて巣立っていってくれればいいな、と思っています。

――今後、園児以外の地域のお子さんの一時預かりも予定されていますか?

鈴木施設長: 一時保育に関しては、今年は初年度なので、まだ対応していません。ただ、今後、徐々に地域にも開放していって、地域の方向けの栄養相談や、育児相談、赤ちゃん教室といった場も設けていきたいと思っていますし、いずれは一時保育もスタートさせて、地域のお母さんたちの「頼れる存在」になっていければいいな、と思っています。

広い園庭のある園舎
広い園庭のある園舎

――最後に、八千代緑が丘地域の魅力について教えてください。

鈴木施設長: この園の辺りについては、駅に近いので、親御さんもお子さんを預けやすいですし、電車の便もけっこう便利ですから、いろんな方面に行きやすい場所だと思います。 その一方で、子どもたちが日々遊んでいる中でも、春にはウグイスの声が聞こえたり、夏にはセミが飛んできたり、最近は秋っぽくなってバッタやカマキリがよくお庭に来るんですけれども、そういった、四季を感じられる体験がたくさんできるのが、「さすが緑が丘という名前だな」と思っています。今でも自然がよく残されている地域なんですね。 駅前だけ見ると都会的な感じなんですけれども、少し反対側にお散歩に行くと、目の前に畑や田んぼが開けたり、田んぼには鴨さんやシラサギさんがいたり。都会っぽいのに、まだまだ緑がたくさん残っている、不思議な地域ですよね。

私もここよりももっと田舎っぽい地域で育って、子育てもしてきたんですが、やっぱり子どもって、夜になったら暗くなって、星が見えて、四季を肌で感じられる地域で育つのが一番だと思うんです。この緑が丘はまだ、その環境が残されている地域だと思います。 実際に街を見ていても、子育て世代の方がたくさん歩いていらっしゃるし、今もたくさん移り住んで来られているので、皆さんそういった点に魅力を感じて来られる、とても子育てに向いている地域なんだろうな、と思っています。

「エーワン緑が丘保育園」
「エーワン緑が丘保育園」

エーワン緑が丘保育園
施設長 鈴木 麻衣子 様

所在地 :千葉県八千代市緑が丘西1-1-5
電話番号:047-409-3875
URL:http://www.a-one-inc.com/nursery/midorigaoka
※この情報は2020(令和2)年9月時点のものです。