住むならどっち?鎌ケ谷市と船橋市を徹底比較!
データでみる、鎌ケ谷市と船橋市
千葉県北西部に位置する鎌ケ谷市と船橋市はどちらも緑豊かな環境に恵まれ、住宅地として注目されている。隣接した位置にありながら、それぞれ個性を持つ両市を、暮らす街として比較してみよう。
船橋市は千葉県北西部に位置し、東京都心と千葉市のほぼ中間にあたる。東京湾岸の埋め立て地から下総台地まで多様な地形を持ち、標高も0~30mまでさまざまだ。
鎌ケ谷市は船橋市の北に位置している。市域の大部分は下総台地上という地形から『ゆれにくい街 鎌ケ谷』としても知られ、小中学校の耐震化率、避難所備蓄倉庫の整備率ともに100%を達成している。
下表に、暮らすうえで気になるデータを比較してみた。
項目 | 船橋市 | 鎌ケ谷市 |
---|---|---|
面積 (平方キロメートル) | 85.62 | 21.08 |
2023年 人口 | 647,316 | 52,214 |
人口密度 (人/平方キロメートル) | 7,560 | 2,476 |
2016年 大型小売店数 (10万人当たり) | 14.45 | 11.02 |
2016年 百貨店・総合スーパー数 (10万人当たり) | 1.12 | 0.92 |
2018年 図書館数 (100万人当たり) | 6.4 | 9.2 |
2020年 一般病院数 (10万人当たり) | 3.0 | 4.5 |
2020年 一般診療所数 (10万人当たり) | 55.7 | 59.1 |
2023年 標準価格(平均価格)(住宅地) | 163,700 | 90,300 |
※出典:統計ダッシュボード(https://dashboard.e-stat.go.jp/) ほか
鎌ケ谷市と船橋市を比べると、利便性の差以上に、住宅地の1平方メートル当たりの平均価格の差が出ていると考えてもよいだろう。
鎌ケ谷市と船橋市の子育て環境
続いて、子育てに関わる支援制度を見てみよう。
船橋市の子ども医療費助成は0歳から高校3年生までが対象で、自己負担額は入院1日300円、通院1回300円、調剤は無料となっている。2023(令和5)年8月からは同じ月に同じ医療機関での入院11日以降、通院6回目以降の自己負担額が無料となった。また船橋市では「こども未来会議室」として、市内の中学生から意見を聞くなど、将来を担う子どもたちの声をひろう取り組みも注目されている。
一方、鎌ケ谷市の子ども医療費助成は2023(令和5)年8月から高校3年生までに拡大されて、船橋市と同様になっている。自己負担額は市町村民税所得割課税世帯の場合、入院が1日300円、通院1回300円(世帯状況により入院、通院ともに自己負担額はなしの場合もあり)。調剤は自己負担額無料となっている。
鎌ケ谷市では保育施設や放課後児童クラブの充実にも力を入れており、2015(平成27)年度から連続して保育園と放課後児童クラブの待機児童ゼロを継続している。市内5か所の保育園で一時預かりを行っているのも便利だ。
鎌ケ谷市と船橋市、どちらも東京都心へのアクセスは快適
船橋市からはJR総武線、JR京葉線、京成本線、東京メトロ東西線、北総鉄道北総線で東京都心方面へアクセスできる。そのほかJR武蔵野線、東武アーバンパークライン、新京成線、東葉高速線が船橋市内を通過。「船橋」駅はJR総武線と東武アーバンパークラインが接続し、京成本線の「京成船橋」駅が隣接、「西船橋」駅にはJRや東京メトロ、東葉高速線など5路線が集まり、ターミナルとしてにぎわう。
「船橋」駅はバス路線の拠点ともなっている。新京成線「三咲」駅や「アンデルセン公園」など船橋市内のほか、新京成線「鎌ヶ谷大仏」駅や「ファイターズタウン鎌ヶ谷」など鎌ケ谷市内への路線もある。
鎌ケ谷市内には北総鉄道北総線、京成成田スカイアクセス線、新京成線、東武アーバンパークラインの4路線があり、これらは「新鎌ケ谷」駅で交わる。北総鉄道北総線、京成成田スカイアクセス線は京成押上線経由で都営地下鉄浅草線に直通しており、東京都心にダイレクトアクセス可能だ。
「鎌ヶ谷大仏」駅からは「船橋」駅や「西船橋」駅へのバスが発着する。また、鎌ケ谷市内では「鎌ケ谷市役所」や「鎌ケ谷総合病院」から「市民体育館」、「東武鎌ヶ谷駅」、「ファイターズタウン」などへ向かうコミュニティバス「ききょう号」も3路線5ルートで運行されている。
鎌ケ谷市と船橋市、買い物環境をチェック
「船橋」駅周辺は「東武百貨店 船橋店」や「イトーヨーカドー船橋店」など大規模ショッピング施設が集まる千葉県内有数のショッピングタウンだ。東武アーバンパークライン「新船橋」駅前には「イオンモール船橋」、JR京葉線「南船橋」駅付近には「ららぽーとTOKYO-BAY」とショッピングモールもある。
鎌ケ谷市内でも「新鎌ケ谷」駅前に「アクロスモール新鎌ヶ谷」や「イオン鎌ヶ谷ショッピングセンター」といったショッピングモールが並ぶ。「新鎌ケ谷」駅周辺には「鎌ケ谷市役所」や「鎌ケ谷総合病院」などが集まり、買い物ついでに行政手続きや通院も可能だ。「新鎌ケ谷」駅南側で新たなショッピング施設を新設し、南北自由通路を整備する計画も動き出し、さらなる利便性向上も期待されている。
鎌ケ谷市と船橋市、どちらもレジャーを楽しみやすい環境が広がる
船橋市北部には「ふなばしアンデルセン公園」、「千葉県立船橋県民の森」といった豊かな自然を楽しめる施設が点在する。これらの施設は鎌ケ谷市内からも利用しやすい。
とくに「ふなばしアンデルセン公園」は国内有数のアスレチックなど豊富な施設を誇り、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が選ぶ“日本のテーマパーク部門”で3位、“アジアのテーマパーク部門”で10位にランクインするなど国外からの評価も高い。
鎌ケ谷市内にも「市制記念公園」や「貝柄山公園」など緑豊かな公園が広がる。「市制記念公園」にはローラー滑り台やアスレチックなど遊具が充実。蒸気機関車と飛行機が展示され、展望台から電車を見られるなど乗り物好きにも人気だ。「貝柄山公園」は池の周りに緑が広がり、水辺の散策が心地よい。
東京都心にダイレクトアクセスでき、買い物が便利で自然も豊かな鎌ケ谷市、船橋市はどちらも子育てファミリーが暮らしやすい街だ。