スペシャルインタビュー

自主性を尊重する保育園「ココファン・ナーサリー柏の葉」

区画整理事業によって開発された柏の葉は、国立の大学や研究機関、「千葉県立柏の葉公園」など、公的施設が多く集まる地区である。駅前にはショッピングセンター「ららぽーと柏の葉」があり、広くて歩きやすい歩道や整然と並ぶ住宅、総合病院、緑豊かな街並みなど、綿密な計画によって実現したポテンシャルの高い住環境が整っている。今回はそんな柏の葉にある保育園、「ココファン・ナーサリー柏の葉」の園長先生にお話を伺った。

―園の概要を教えてください。

柏の葉ココファンナーサリーの外観
柏の葉ココファンナーサリーの外観

0才児9名、1才児12名、2才児15名、3才から5才児は各18名の合計90名の子どもたちをお預かりしています。早朝保育として朝7時からお子さんをお預かりし、通常は夕方6時まで、柏の葉では夜間保育は実施していませんので夜8時までの延長となります。延長保育の場合、基本的には夕飯は家族で食べてほしいという思いから、パンやおにぎりなどの簡単な捕食をお出しするだけにしています。

―園庭も園舎も広くて伸び伸びした環境ですね。

自由に走り回れる大きな園庭
自由に走り回れる大きな園庭

芝生の園庭を囲むように各教室が配置され、全体が見渡せる設計になっていますので、子どもたちはどこにいてもたくさんの大人の目で見守られて毎日を過ごしています。また園舎の上には屋上テラスが広がり、お祭りの時などには模擬店を設置したりと有効に活用しています。ココファン・ナーサリーのなかでも、ここ柏の葉はかなり広い敷地がありますので、子どもたちはのんびり・ゆったりと日々過ごしています。

―保育をするうえで、心がけていらっしゃることは何ですか?

教室の壁には子供たちの作品が張られている
教室の壁には子供たちの作品が張られている

保育園の主体は子どもです。子どもたちには「生きる力」を身につけてほしいと考え、大人が先回りをしないように心がけています。ご飯を食べる時も、トイレに行ってパンツをはく時も、時間がかかってもスムーズにいかなくても見守る。大人が手を貸せば早く終わることばかりですが、自分で頑張ることに意味があると考えています。そしてトライしても先に進まなかった時に初めて、ちょっとした手助けをする。簡単なようで実は非常に難しい、根気強さを求められる保育をしていると自負しています。 子ども同士のケンカも、ケガの心配がなければ、すぐ仲裁に入ることはあえてしません。それは子ども同士で「解決する力」「仲直りの方法」を身につけてほしいと思っているから。3才くらいになると、友だちが間に入って仲裁するんです。 大人が考えるほど、子どもは幼稚ではありません。話をじっくり聞くと、自分なりの解決法・対処法を持っていることも多いのです。子どもたちそれぞれの心を育てるには、大人がその芽を摘み取らないことが大切だと考えています。

―大人の心得12条というユニークな方針も紹介していますね

0歳児保育室の様子
0歳児保育室の様子

これは私たち保育士が子どもと接する時に、気をつけていることをご紹介しているものです。この考え方をご家庭にも理解していただくことで、園と家庭が一貫した対応で子どもを一緒に育てられると考えています。少しご紹介しますと、 1.子どもに必要とされている時だけ子どもと関わりましょう。 6.子どもの話をじっくりと聞く耳が大切です。 8.何かじっとしている時間も大切。そっとしておきましょう。 11.子どもを信じてあげましょう。そして待ってあげましょう。 12.子どもは大人の従属物ではありません。ひとりの人格を持った人間であることを常に心がけ接しましょう。 など、すべては子どもの自主性を尊重し、安全性を充分に確保したうえで、子どものやりたいように自然にまかせる保育方法を実践しています。また家庭ではなるべくふれあいの時間を多く持ってもらえるよう、保護者の方々にはお願いしています。

―近隣には広い公園と遊ぶ環境には恵まれていらっしゃいますね?

屋上にはテラスもある
屋上にはテラスもある

はい。歩いて20分程度の「千葉県立柏の葉公園」は子どもたちの最高の遊び場です。どんぐりや落ち葉を拾って季節を感じる活動をしたり、走り回って遊びます。歩くことは体力づくりの基本なので、なるべく行き帰りは歩いて午後のお昼寝はぐっすり眠れるようにしています。歩道も広く、歩きやすい環境が整っていることもお出かけしやすいポイントです。また園の前は車が入れない道になっているので、公園に出かける時も、保護者の方のお迎えの時も安心です。お散歩や外遊び、教室での取り組みなどのメニューは、基本的に各担任に一任しています。そのクラスの子どもたちに必要なもの、楽しめるプログラムは担任の先生が一番理解していると考えています。

―地域の子育て支援もしていると聞きました。

ココファン・ナーサリー 子育て支援室の様子
ココファン・ナーサリー 子育て支援室の様子

はい。「プチ・ココファン」という子育て支援室を運営しています。月曜日から金曜日の10時から12時まで、予約制の子育てサロンを開き、親子が遊べる専用のお部屋を用意しています。1日5組までなのですが、お子さんはもちろん、お母さんたちのお友達づくりにも役立ててほしいですね。専任の先生もおり、午後は育児相談も受け付けておりますので、気軽に疑問や悩みをお話しいただければと思います。保育園のなかの部屋ですから、お母さんたちが自然に園児たちの様子を見て、「●才になるとこんなことができるんだ」「泣くのはウチの子だけじゃないんだ」と励みになったり、子どもを理解するヒントになればと思っています。

―こちらにお子さんを預けている保護者の方々はどんな雰囲気なのでしょうか?

ココファン・ナーサリーの園児たちの絵
ココファン・ナーサリーの園児たちの絵

新しく建ったマンションにお住まいの方がほとんどで、学識が高い方が多いように感じます。お迎えの際にも、私たちを労ってくださるお言葉も多くいただきます。お父さんたちの協力体制も万全で、運動会の準備にお声掛けした時は、大勢集まってくださり、おかげさまで予定よりも早く準備が終わってしまい、余った時間をどうしようかと嬉しい悲鳴をあげたこともありました。

今回、話を聞いた人

ココファン・ナーサリー柏の葉

所在地:千葉県柏市若柴227-6 
    柏の葉キャンパス147街区コモンD棟
電話:04-7137-0860
http://nursery.cocofump.co.jp
※この情報は2013(平成25)年11月時点のものです。

\ 私が紹介しました/

admin

柏の葉VOICE