スペシャルインタビュー

課外教室が共働き世帯にも人気 幼保連携型の認定こども園「柏の葉こども園」

つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅から徒歩約10分。「柏市立柏の葉小学校」や「柏市立柏の葉中学校」からも近い場所に、2018(平成30)年に開園した認定こども園「柏の葉こども園」がある。今回園を訪れ、明るく清潔な施設を見せていただくとともに、吉田園長先生に園の概要や教育理念、柏の葉キャンパスエリアについてお話を伺った。

理事長・園長の吉田和正さん
理事長・園長の吉田和正さん

外国人教諭による教育で多様性を、すべり台で問題解決能力を養う

―まずは園の概要を教えてください。

吉田園長先生:当園は学校法人柏芳学園が運営する、幼保連携型の認定こども園です。教育と保育を一体的に行う、つまり幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設ですね。対象は1~5歳児で、開園時間は午前7時30分~午後7時30分。現在は1歳児が24人、2歳児が30人、年少・年中・年長が60人ずつで、計234名の園児がいます(取材した2020(令和2)年10月時点の情報です)。

「柏の葉こども園」外観
「柏の葉こども園」外観

―教育理念・教育方針について簡単にお聞かせいただけますか。

吉田園長先生:私たちの教育理念は、遊びの中の人との関わりを通して、心身ともに健康で、社会性とグローバルな感覚を持った人間を育てることです。インターネットの発達により、国内外を問わず多様な人々と気軽につながることのできる今、異なる考え方や価値観を尊重しつつ、しっかり自分の意思表示もできる能力が必要だと思います。つまり、思考の柔軟性やコミュニケーション力が今まで以上に重要になっているのです。

明るく広々としたエントランス
明るく広々としたエントランス

当園では職員採用もその点を考慮しており、外国人教諭が4名おります。語学教育の観点からはもちろん、何より子どもたちには、日常的にその先生方とふれあうことで多様性を受け入れる力を養ってほしいと思っています。

―多様性のほか、問題解決能力を育むために、園庭の遊具にも工夫を施しているようですね。

吉田園長先生:当園のすべり台は、あえて子どもたちが簡単には楽しめないように作られています。まず、階段を設けていないので、土の斜面を上手に登って上まで行く必要があります。いざすべり始めても、斜面はあえてすべりにくい素材にしているので、そのままでは全然すべらないんです。そこで子どもたちは、できるだけ簡単に土手を登れるルートを探したり、どうやったらすべるようになるかを考えたり、それぞれ自分なりにいろいろ挑戦するようになります。そうやって考えながら楽しむ方法を自ら見つけ出していくのです。

楽しむために園児らが奮闘するすべり台
楽しむために園児らが奮闘するすべり台

園児一人ひとりの小さな変化や成長に気づき、ほめる教育

―大切にしている教育・保育として「挨拶・立腰・体力・返事・履物を揃える」を挙げていらっしゃいますね。子どもたちに指導するにあたって心がけていることなどあれば教えてください。

吉田園長先生:挨拶や返事はコミュニケーションの始まり。きちんとできれば互いに気持ちがいいものですよね。これらを身に付けてもらうために大事なのは、習慣化とお手本です。言葉で教えるというより、継続することで自然と身につけていってほしいと考えています。子どもは大人の真似をしますから、職員が率先して挨拶や返事をするよう心がけています。そして、園児が少しでもできたら認め、ほめてあげます。子どもたちの小さな変化や成長に気づいてあげることを大事にしています。

園庭の様子
園庭の様子

―丁寧な教育・保育活動に取り組んでいらっしゃることが伝わってきます。その他、「柏の葉こども園」の特色についてご紹介ください。

芝生の屋上
芝生の屋上

吉田園長先生:そうですね。スイミング、体操、英語などの課外教室でしょうか。当園を利用されるご家庭には共働き世帯の方が多いので、園児や保護者のみなさんには喜ばれています。共働きですと時間的な余裕がなく、習い事をさせたくてもさせられないご家庭が多いですからね。当園が行う課外教室であれば、習い事のために送り迎えを行う必要がなく、時間を有効に使えるわけです。

既存の「未就園児教室」に加え、「2歳児入園クラス」を新設予定

―親子登園広場「柏の葉にこにこ広場」や「柏の葉どんぐり広場」についてご紹介いただけますか。

吉田園長先生:1~2歳児を対象とした「未就園児教室」のことで、親子のふれあいをはじめ、子どもたち同士や保護者同士の交流、子育て情報の発信などを行っている取り組みです。1歳児を対象とした「柏の葉にこにこ広場」は1日限定6組の無料開催。2歳児を対象とした「柏の葉どんぐり広場」は週1のクラス制有料開催です。2021(令和3)年度からは「2歳児入園クラス」を新設する予定でして、在園児と同じように週5日登園して、子どもたちだけで過ごすプログラムになります。3歳の誕生月前に1号認定の申請をすると、保育料の一部が無償化の対象になります。

木のぬくもりあふれるホール
木のぬくもりあふれるホール

―地域と連携して進めている子育て支援事業などがあれば、ご紹介ください。

吉田園長先生:近隣の施設と連携しているイベントとして、「柏市立柏の葉小学校」、「柏市立柏の葉中学校」、「県立柏の葉高等学校」と合同で行う「柏の葉音楽フェスティバル」があります。また、学校法人柏芳学園として、育児に関する生の声を聞ける「子育て講座」、野外体験指導の専門家や学習塾のカリスマ講師などをゲストに迎えた講演会なども、地域のご家庭向けに開催しています。学園の職員が企画・運営する体験型のイベント「豊四季体験ラボ」、親子で楽しめる「ヨガ・リトミック講座」も好評です。

オンラインシステムも積極的に導入

―コロナ禍において、教育の在り方も変化しつつあると思います。インターネットを活用した教育活動の予定などあれば教えてください。

吉田園長先生:当園では既に取り入れておりまして、例えばZoomを使用したクラス懇談会や個人面談、オンライン見学会、YouTubeを使った運動会をはじめとするイベントのライブ配信などがあります。プライバシーの面では、保護者だけが閲覧できるようにするなど、安心して子どもたちを見守っていただけるよう工夫しています。また、幼児教育チャンネルのように、自宅にいながら歌や体操、工作などを楽しめるWebコンテンツの共有も実施しました。これからは、オンラインでインプットして現実でアウトプットするという流れになっていくのかもしれません。

エントランスで確認できる、その日の給食見本
エントランスで確認できる、その日の給食見本

―最後に、柏の葉キャンパスエリアの魅力をお聞かせください。

吉田園長先生:子育て環境としては、アクセスが便利で電車でも自動車でもさまざまな場所へ出かけやすい点が魅力でしょう。乗り換えなしで都心に出られる「柏の葉キャンパス」駅と常磐自動車道「柏」ICが近くにあるので、気軽にお出かけを楽しめると思います。私のおすすめスポットは、さまざまな学びを体験できる「柏の葉T-SITE」です。子どもたちには、オンライン上での疑似体験だけではなく、五感を触発するリアルな体験が不可欠だと思います。「柏の葉T-SITE」では、子ども向けのイベントだけをとってもバラエティ豊かなプログラムが用意されており、体験内容もさまざまですので、ぜひ訪れてもらいたいですね。

学校法人 柏芳学園 柏の葉こども園

吉田園長先生
吉田園長先生

理事長・園長 吉田和正さん
所在地 :千葉県柏市十余二363-48
電話番号:04-7157-3933
FAX番号:04-7157-3980
URL:http://kashiwanoha-kids.jp/
※この情報は2020(令和2)年10月時点のものです。

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